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~攻撃は最大の防御なり~正解のない対策を斜めから斬る

Wikileaksに関連し米国政府は、Twitter、Gmail、Facebookにまで利用者情報の開示を求めている

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普通に聞けば「それは当たり前だろう!」と思うような感覚がある一方で、そこまでするのか?必要があるのか?。。。権力的に出来ることと、実行することは違うだろう・・・と思ったりします。しかし「普通に・・・」って何を持って言うのでしょうね?普通と思ってしまうほどに、普通でなかったことが当たり前に思えてくる感覚に脅威を感じています。

私がクラウド依存を考え直す理由

物事をクラウドに保存することに関して、私は常に強力な擁護派である。メールやファイルばかりでなく、私の生活全体。以前にも書いたが、私はホテルに永住しており、私の全生活は機内持ち込みバッグに納まる。これはつまり、私が「所有」あるいは少なくとも使用するものの大部分が、バーチャル空間にあることを意味している。

クラウドは便利だと思っています。どれくらいの数かわかりませんが、デジタルデータに関しては、結構な人たちがクラウドを意識しなくとも使っているはずです。場所も端末も自由に扱えるからです。

もっと深刻なのは、この種の話が益々心配になってきたことだ。米国政府はTwitter(および報道によるとGmailとFacebook)に対してWikiLeaksを支持するユーザーに関する情報開示を求めている。対外国人を含めたこうした安易な召換状の使用はきわめて憂慮すべきことである ― New York Timesによると、毎年5万通以上の「国家機密文書」が発行されている ― しかし、さらに問題なのは、これらの召換状が機密扱いであり企業が該当ユーザーに通知することを許していないことだ。

Wikileaksの衝撃が大きかったのでしょう。そこまで・・・するのですね。

Facebookが「巨大監視ビッグブラザー」の機能をして、我々は「全展望型監視パノプティコン」の深い中に入っていく

Googleのプライバシー問題:洗練された全展望監視パノプティコンの世界

インターネットの中では、匿名は限りなくゼロに近くなりつつあります。逆に言えば、インターネットだからこそ、匿名がないとも言い切れるような感じすらしています。その仕組みを熟知していない限り。。。

良いか悪いかの問題ではなく、そういうことが出来る仕組みであり、変なことをしなくとも、この仕組みだけは知っておきたいものです。

インターネットを舞台にした事件が昨年は多くありました。

昨今の流出を見て思う「デジタルデバイド」vs「インターネットを駆使」している人たち

情報格差というのが昨年の事件をみて「こういう考え方」もあるのだなぁ・・・と思っています。駆使している人たちは、規制する側よりも遙かに高い場所から見ています。これはセキュリティのように「いたちごっこ」です。

ご当地ウィキリークス増殖中のように、各地で模倣しているようです。同じような手法はアリなのですが、そこに出ている情報の真偽は本家Wikileaksも含め、わかりません。ご当地・・・の場合、真偽はともかく情報撹乱や情報操作には十分な効果を発揮しそうです。

「火のない所に煙は立たない」といわれますが、今どきは「煙を立てるために火をつける」ようなこともありますし、とりあえず「火」だけでもつけておこうとか、「煙」だけでも残しておくことが簡単にできるようになったのです。

・・・結論はないのですが、普通とか、常識とか、当たり前と思うことを今一度考えてみたいと思っています。

ウィキリークス関連:

2010年1大ニュース:記録するから洩れるのならば、記憶なら大丈夫なのか?【Wikileaksその1】

2011年に向けて準備しておきたい今年の出来事から学ぶ基本的なこと【Wikileaksその2】

ウィキリークスに便乗した「ニセ情報の操作?撹乱?」が凄く脅威に感じること

本格的な情報戦に入ってきたウィキリークスの相手は誰なのだろう?

アフガニスタン紛争に関する機密文書流出?内部告発?で考える漏洩と隠蔽の基準って「どこを中心」にするのかで大きく変わる

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