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~攻撃は最大の防御なり~正解のない対策を斜めから斬る

昨今の流出を見て思う「デジタルデバイド」vs「インターネットを駆使」している人たち

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デジタルデバイドです。10年くらい前の総理大臣もイット!とか言っていたのを思い出します。思うにNetも@もITも「○ッ」なのかも知れません。おっ、言い過ぎたでしょうか。カッしましょうw いや、もっ考えてみます。

警視庁文書流出直後にサイト開設 ツイッターも、拡散狙い?

警視庁公安部などが作成したとみられる文書がインターネット上に流出した問題で、文書がファイル共有ソフトのウィニーに流れた翌日の10月29日、同じ文書を掲載したウェブサイトも開設されていたことが10日、独立行政法人産業技術総合研究所の分析で分かった。

 また短文投稿サイト「ツイッター」でも29日夜、「日本における国産テロリストの脅威について(流出情報)ご覧下さい」などの書き込みがあり、開設したサイトのアドレスも張り付けてあったことも判明。

前回、政府はデジタルデバイドか?「テロ資料や尖閣ビデオ」で「機密漏洩の罰則強化」とか眠たいことを言う前にやることがあるでしょう!でも書きましたが、デジタル情報の扱い方やインターネットを利用した拡散方法を、少なくとも管理する立場な方々よりは、熟知しているのでしょう。

ワイドショーなどを見ていても尖閣ビデオの件では、海保職員が「YouTubeへダウンロードした」などと、意味のわからないことを言っていました。コンピュータ用語が未だ難しかったり、意味が不明だったりするのかも知れません。せめてダウンロードとアップロードの違いくらいは理解して欲しいものです。一般人ならまだしも、情報を提供する側の立場にいるのですから・・・

インターネット回線の上りと下りを理解するのは難解かも知れませんが、主をどちらに置いた場合に、自分からみてアップなのかダウンなのか?だけです。ようは同じことなのですが。。。

熟知と言っても、ある程度インターネットを使いこなせていれば出来ることです。

やったことに対する罰則がどのようになるのかわかりません。少なくとも、漏らしたと言うよりは、告発したような感じがしています。

知るべきことを、何らかのフィルターを通すことで、なにがしかの利益に繋がっています。隠ぺいとの違いがイマイチ不明確ですが、その立場によって変わってくるのは間違いありません。

今回の尖閣ビデオも、テロ資料流出も、内側から発しなければならなかったことだったと推測します。行為の善悪を判断するにも、どの立場で何の基準なのか?によって変わってくるでしょう。

私たちが知ることが出来るのは、ニュースなどを通してしか出来ません。それを「どのように判断するか?」の眼力が求められますが、フィルターを通すことで相当な情報操作がなされていることでしょう。

何らかの意図をもってフィルターを通すのですから、フィルター前後で話が変わってしまっては都合悪いのです。

今回のようにインターネットを利用した方法は、ダイレクトに伝わる1つの有効な方法です。一方で「デジタルデバイド」な方々には、その意味がわからないのかも知れません。ネットを規制しようと動いていくのかも知れませんが、そんな思考がそもそも「デジタルデバイド」だと気づいて頂きたいものです。

テレビでは、Youtubeなどに投稿された「面白い映像」をネタにしているものもあります。前に見たことあるぞ?と思うようなものが結構多くあります。ウィルスの出現とワクチンの配布を同じく、順番が間違うことはありません。

もちろん、今回の映像や資料も、ネットに流れたものが本物なのかわかりません。ただ、尋常でないあわて方を見れば、それが証明しているように思っています。

インターネットが良い悪いの話ではありません。まぁ間違いなくなかった頃よりは、簡単に拡散できる方法になりました。これも良い悪いの判断は出来ません。インターネットの仕組みと、流れる中身は違うからです。

情報とは何か?

例えば、無形なものであり、知ったら価値が下がる。

デジタル情報は、一度流失したデータは二度と消えない「ゴキブリ並の生命力」を持ち、劣化せずコピーを繰り返す「ネズミ算式の繁殖力」を持っている特性を知る必要があります。

知りことで責任が生じ、人聞きをしていくと「伝言ゲーム」のように変わっていくこともある。

・・・情報の特性を知らなければ、情報管理の強化!とか言っても無理ですよね。今一度、考えさせられる機会になったと思っています。

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