高画質になったGoogleのストリートビュー「なんでも高**」に向かうのが良いのだろうか?
高画質はキレイになるので良いのかも知れませんが、そこまでしなくとも十分に見られますし、実用にも耐えるものだと思っています。果たして「高**」が本当にいいのか?と思うのです。
Google日本法人は12月8日、「Googleマップ」のストリートビュー機能で、関東・関西・九州地域の一部の画像を高画質なものに差し替えた。カメラの位置は従来より40センチ下げ、通行人の顔や車のナンバープレートは自動的にぼかし処理を施すなど、「プライバシーに配慮した」としている。
ユーザーは、自宅の表札や自分の車のナンバープレートなどが写り込んでいた場合、ネットや電話で公開停止を依頼できる。従来は、依頼を受けた場所の360 度パノラマ画像をすべて公開停止していたが、今回からは、自宅や車など、依頼のあった部分のみに手動でぼかしを入れるという対応に変更。「プライバシーへの配慮を心がけながら進化を続けるべく、今後も努力を続けてまいります」としている。
ストリートビューは以前より気になっておりました。利用頻度はあまり高くありませんが、PCだけで見られるのはとても便利。Google関連のブログを書く機会が多いのも、それだけ多くのサービスを提供しているからと思っています。
今回は高画質と共に、撮影位置を低くすることで塀の中の家の中まで見えてしまったことの改良でもあるようです。
以前に書いたGoogleは正直なのか?「情報を集め過ぎちゃった謝罪」は、ストリートビューで撮影中にWi-Fiの情報まで集めちゃったものでした。
ストリートビューのサービス開始以降、プライバシーに関することが問題になっています。
Googleの「Street View」、プライバシーに問題なし。でも・・・
Googleのプライバシー問題:洗練された全展望監視パノプティコンの世界
ここで書いたパノプティコンは、今話題になっているウィキリークスにも通じる問題と思っています。従来のパノプティコンは「中央全展望監視システム」で、中央監視塔から強い光を外側に配置される監獄に向けることで中央監視塔が見えなくものでした。
この中央監視塔に向けて、今度は外側から内側に向けて鏡のようなもので光線を反射しているような・・・全世界から・・・中央から見えるはずのものが不可視になっている状況が、今起こっていることに感じています。
話を戻します。今回のパノプティコンに感じていることは、後日書いてみたいと思っています。
で、本題は高画質の件なのです。低画質と比べれば高画質のが良いに決まっています。説明するまでもなく画質がキレイなのでしょう。
ただ、画質に限らず「高**」って、より高い方へ向かえばいいものなのでしょうか?
PC周りを見ても、処理速度が速くなるのは快適に使えることなので良いかもしれません。常々感じているのはソフトウェアです。ワード、エクセルにしてもバージョンが上がっていくほど便利な機能が「高機能」として搭載されていきます。確かに便利になることもありますが、そこまで使いこなせてない私としては必要なかったりします。
高があれば低があります。左右や上下と同じです。
例えば、GoogleEarthは意図的に画質を落としています。全てが丸見えではマズイ場所などがあり、必要があるからです。
高画質の衛星写真は、とても高額です。いくらキレイに撮りたくとも、雲があっては邪魔になります。部分撮影の連続でキレイに全体として出来上がっていきます。
町の中の写真が売買されているのか知りませんが、衛星写真のように使うことも出来るように感じています。ここに雲はありませんが、人や車などがキレイな風景の邪魔になるのでしょう。
高画質になると、表札などに書かれている名前は以前よりもハッキリするでしょうし、家族全員の名前が書かれているものも多く見ます。直接その場に行かなければ見ることが出来なかったことが、PCの中だけで完結します。最近ではスマートフォンでもいけるでしょう。
「ネットや電話で削除依頼が出来る」ようですが、その存在を知っている人で、公開停止したいのであれば出来ます。と言っても、出来るだけです。
そもそも、撮られていることや、それを確認する術のない場合はどうなるのでしょう?
圧倒的に多くあると思うんですよね。撮って良いなんて・・・そんなこと誰も言ってません。
既に撮られちゃったものがあります。それが色々問題ならば消しますよ!って・・・
ないものは消しようがありません。あるから消すことも出来るのです。
便利になりつつある現在ですが、それが本当に良いのだろうか?と疑問に思うのでした。