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もしも洞察力があったなら……。

谷崎潤一郎「訳」源氏物語

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三が日に実家に帰省していたところ、母から、「断捨離していたらこんなのが出てきた」と黒く変色した桐箱に入った昭和14年(1939年)発行の谷崎潤一郎訳の源氏物語、通称「谷崎源氏」全26巻を見せてくれました。どうやら調べると、谷崎源氏の一番最初の全集で1千部のみ販売された豪華愛蔵版、というやつのようです。ほとんど未使用で経年による劣化はみられるものの、折り目もついておりません。いったいなぜこれをだれが購入したのか、どうして今見つかったのかなどがやや不明ですが、はてもしかして歴史的にも価値があるものかもしれないと実家に集結した家族一同で正月早々にわかに盛り上がりました。

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ところが調べてみるとわりとネットオークションなどでも出回っており、いわゆる高値取引されるようなものではないことがだんだんわかってきました。念のために中央公論社に問い合わせをしてみたり。(ご返事は特にありません)

「蔵を探せば掘り出し物がある」というのは間違ってはいないかもしれませんが、金銭的な価値は求めてはいけないのかもしれませんね。

とりあえず読んでみたいという身内に預けて、役立てることになりました。

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