子供たちに知ってほしいんだ。私は彼らのためにいつもそばにいてあげることができなかった。私がなぜ、何を成したのかを理解して欲しいんだ。
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表題はちょっと長いが、Time誌最新号のWalter Isaacson (ウォルター・アイザックソン:ちなみにアイザックソンのアイザックとはイザヤ。そのsonなのでイザヤの子を指す)氏の記事中の一部簡訳。ウォルターは、アメリカ10月24日に故スティーブ・ジョブズのバイオグラフィ、つまり伝記を出版する予定です。
もともと、ウォルターは、同氏がTimeやCNN在籍時代からスティーブと長年にわたる交流があったとか。ある時、ウォルターはスティーブに呼び出され、「僕のバイオグラフィーを書いてくれないか?」と直接依頼があったそうです。その時は、「いつか、君がリタイヤしたらね。」と保留にしたようですが、間もなくスティーブが最初の癌治療を受けたことを聞き、執筆を決意したのです。
今年に入ってから、スティーブは自宅の寝室を二階から一階に移していたようです。「階段の昇り降りがままならないほど弱っていた」とウォルターは書いています。
同じく今年、私の知人がパロアルトのとある日本料理店でスティーブを目撃した際は、お鮨をほんの二カンほど食べたばかりで、ものすごく小食に見えたとか。
*スティーブは、かねてより果物や野菜中心の食生活を続けていたようです:Time記事より
さて、記事は、ウォルターが最後にジョブズ邸を訪れたときのエピソードで締めくくられています。ウォルターは自身が理解できずにいたあることを質問をします。
「なぜ自分の本を出そうと思ったのかい?」
スティーブはこう答えました。
「子供たちに知ってほしいんだ。私は彼らのためにいつもそばにいてあげることができなかった。私がなぜ、何を成したのかを理解して欲しいんだ。」
うん。読んでみよう。
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