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もしも洞察力があったなら……。

地頭(じあたま)っていうけど、どうやって身につけるのか

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人と話をしたり、文章を読んでいたりするとものすごくわかりやすかったり、反対にわかりにくいことに出くわすことがあります。

あるいは、仕事をしていて、ものすごく処理や判断が速く成果を出す人もいれば、じっくり時間をかけて、成果を上げる人がいます。

また、問題に直面したときに、速やかに解決する人と、かえってこんがらせてしまう人がいます。

私たちが仕事をするにあたって、自らもそうありたいし、相手にもそうであってほしいという意味で理想的なのは、

  • 話や文章がわかりやすい
  • 理解力に長け、問題処理や判断が的確で速い
  • シナリオ策定が巧みで戦略家である

そんなひとではないでしょうか。仮に、この力がある人を「地頭」のある人としましょう。

「地頭」と聞くと、頭の良し悪しみたいで、ちょっといやな感じがしますね。先天的にそうであるか、あるいはビジネススクールで学んでいないとなかなかそのような人物になれない、そんなことを思ってしまいそうです。

しかし、まったく別のことだと考えています。

地頭とは、思考のプロセスがどのように確立されているかと理解しています。つまり、思考のインフラ、と申し上げてもいいかもしれません。この、思考プロセスの確立は、どんな人でも、何歳からでも始められると思います。

これを教えてくれるのが「いま、すぐはじめる地頭力」です。

同書では、読者の思考法を見つめなおし、そして、ビジネスでパフォーマンスをあげるための3つの思考法を紐解いて行きます。

  • 抽象化思考力
  • フレームワーク思考力
  • 仮説思考力

基本的な考え方は、インプットされた情報を整理して、凝縮し、適切な順番でアウトプットをする、というものと理解しました。その整理の仕方が重要であると説いているのです。

おや、まるでどこかのデータベースシステムみたいですね。w

そして、このインフラができてしまえば、コミュニケーションは共通のプロトコルに乗って、誤解なく、遅滞なく理解を得ることができます。ビジネス目的を背負ったチームがパフォーマンスを最大化するためには、時間というとっても手ごわいヤツを乗りこなさなければなりません。その乗りこなしのために、コミュニケーションの共通基盤を作ることは欠かせないのだと思うようになりました。

チームのパフォーマンスを上げたい方々への良書となるでしょう。

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