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夏目房之介の「で?」

ジョージ・ハリソン追悼コンサートでのラヴィ・シャンカール

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行きつけのパン屋さんのご主人が音楽好きで、しかも最近凄くいい音のスピーカーを入れている。今日はジョージ・ハリソン追悼コンサートでのラヴィ・シャンカールの演奏を聴かせてくれた。音の粒立ちがクリアで、タブラの低音の響きが素晴らしい。久々に音楽を堪能させてもらった。にしても1920年生まれで80歳を越えてるはずのラヴィ・シャンカールのエネルギーたるや。やっぱヨガとかやってたんだろうなあ。亡くなったのは90を越えてから。

その昔、まだラヴィ・シャンカールなんて誰も知らない頃、なぜかオヤジが一枚だけ持っていて、こういつらの音階の繊細さ、リズムの複雑さは、クラシックの及ぶところではない」と言っていた。で、どんな経緯か忘れてしまったが、高校生のとき(60年代末)に来日したラヴィ・シャンカールのコンサートに同級生と行った。生まれて初めて「哲学を音楽でやるとどうなるか」を経験して、心底びっくりした。形而上学を音楽でやっている感じだった。

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