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夏目房之介の「で?」

「硬膜動静脈ロウ」の検査結果

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ご心配おかけしましたが、カテーテル検査入院の結果、左側頭部「硬膜動静脈ロウ」は将来脳内出血などをひきおこすような危険なものではない、という検査結果でした。やれやれ。

あとは、左耳内の音を消す手術を、時間のあるときにすることになりますが、だいぶ先になるかもです。

カテーテル検査は初めてですが、まず陰毛の脇を女性みたいに剃りますね。剃毛(テイモー)てぇますな。

次に局所麻酔でカテーテルを入れるんですが、これはどうってことはない。ほとんどわからない。

問題は、尿道に挿入される導尿管。これが、イダイ。で、猛烈な違和感。ずうううっと尿意マックスみたいな感じで、ギモヂ悪いったらない。これさえなければ、別になんということもない検査で、実際2時間弱のあいだ、ちょっといびきかいた瞬間もあったほど。そもそも、医者にかかると異常なほど従順な検体と化してしまえる人なので、この導尿管さえなければ、まったく問題なかったんですが。

で、カテーテルが入っている状態というものは、場合によって何となくわかる気がするもんです。

まず、腦の右か左かは、わかる。なんとなれば、ぶわああーっと熱い血が広がる感覚があったり(これは造影剤の影響らしいです)、逆にすううっと冷えたり、奇妙なことに舌の根のあたりが妙に苦くなったり(これも造影剤が味覚神経に作用するんではないか、ということらしい)します。これが繰り返して、まず右側頭部、次に左側頭部で起こる。何かしてるな、というのは歴然と感じる。とくに、くだんの症状がおきている左耳の奥あたりでは、多分これ、カテーテル入ってきてるよな的な感触みたいなものもあった(でも、じつはそこまでカテーテルは入ってないんだそうで、これも造影剤の感覚らしい)。変な感じですが、気持ち悪くなったりはしない。むしろ、興味深い。くりかえしますが、尿道の管さえなきゃ。

レントゲン撮影は、たんびたんびに健康診断同様「はい、息を吸って~。。。。はい、そのまま止めて~」といのを何度もやります。にしても、2時間近く不動の状態で寝ていて、そのまま移動して病室でもさらに3時間、寝返りも打てない安静維持をさせられて、都合5時間ほどミイラ状態。寝返り打てても、さらに3時間(つごう6時間)は右足は曲げられないので、他が元気なだけに、けっこうつらいっちゃつらい。

ソーセージみたいに太くなってる部分が、逆流してる静脈らしい。

動静脈ロウ患部.JPG

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