衝撃!他にもあった「学校の校庭が道路に貫かれる!」。あっ!重大な数字偽装?発見、行政作成の説明数字、大きく底上げしている?!
反響が大きかった為、再度「中学校の校庭が道路に貫かれる!」に関して調査したことを記していこう。
これは一見ITに関係無いように見えるが、そうでもない。
学校にICT導入といった議論が盛んだが、その前の段階の基本的な学習環境が確保されていないとICTを導入しても意味がない。議論の順番が逆になってしまう。
学習と言っても部活等の体育も含めて言っている。
伸び盛りの中学生は思いっきり運動できる環境を与えることが行政の仕事ではないだろうか。この練馬区では残念ながらその逆をしようとしているのである。
上図の通り、学校の敷地が4分割に!
計画では校庭を広く取る為に、上図の右側にある校舎を左側に移すようである。
左下にも校舎ができた場合、広い道路を渡って運動場や校舎に行き来しないといけなくなってしまう。
そして重大なことが!
上図は道路計画に近接している道路の交通量の推移を示している。これは練馬区が作成した道路推進のための説明資料(平成22年5月)から抜粋した。
赤く囲ってある平成20年度のロードふじみの12時間自動車交通量は5年前の前回調査より600台近く増えている。
そして交通量の緩和になると説明している。
ここで以下の表を見ていただきたい。
これは上図の赤く囲った平成20年度のロードふじみの12時間自動車交通量の根拠となる計測結果表である。
赤く囲った「1,003」といった数字、ここだけ数字が突出している。
どう考えても割り増ししているとしか考えようがない。
この割り増しを発見された方が同じ時間帯に調査されたのだが、他の時間帯の交通量とほとんど変わらないという。
そもそもこの時間帯に1,003台もの大型車が通ると信号もある為大渋滞になる。そんな光景は見たことない。と地域住民が話している。
そしてこの数字について行政側に問い合わせてみると、「調査します」「検討します」の一点張りであったようである。
仮にこの時間帯の大型車交通量が3台の場合は1,000台も底上げしているので、平成20年度の交通量は2,580台→1,580台となり、平成15年度の1,996台より大きく減少していることになる。
もう一方の学芸大道路は平成20年度の調査結果は平成15年度の調査結果より交通量が微増しかしていない。
両道路の交通量を合計するとこの地域の交通量は減少している。
ということは、交通量の緩和に関しての説明がつかなくなる。
数字を大きく割り増しして説明している行政は詐欺行為ではないか。
以下は、練馬区が作成した「大泉学園南地区 みちづくり・まちづくり通信Vol.2」の中のQAである。
補助第135号線が計画中の南北に走る道路名。補助線232号が計画中の東西に走る道路名である。
この回答では利権者のための道路づくりとしかとらえられない。
この「みちづくり・まちづくり通信」で感じることは、学校で学習する生徒のことを考えていないで道路計画の話を進めていることである。
他の地域も同じことが。
神奈川県綾瀬市の天台小学校も校庭に道路が通るという。
この小学校も練馬区の大泉第二中学校と同じように道路計画決定後に創立されている。
この地図の橙色の部分が道路計画線である。
まさに小学校の校庭が真っ二つに!
綾瀬市の道路問題はテレビでも取り上げられたようである。
わざわざ教育環境を破壊することが、21世紀の行政の仕事なのか。
残念である。
◆関連エントリー
・中学校の校庭が道路に貫かれる!(2010/12/22)