中学校の校庭が道路に貫かれる!
東京都練馬区にある大泉第二中学校が都市計画により校庭の真ん中で道路が交差されるかもしれないとのことである。
以下、道路に貫かれる学校?(池尻成二のブログ)から抜粋
大泉学園駅の南側、西武池袋線のアンダーパスからまっすぐ南下する形で、都市計画道路135号線の計画線が引かれています。この135号線は大泉第二中の敷地を真っ二つに裂いて富士街道からさらに南に延びます。大泉第二中のまさにその校庭で135号線と交差する形で東西に線が引かれているのが、都市計画道路232号線です。今、練馬区は、この232-135の道路事業を動かそうとしています。
そこで問題になるのが、大泉第二中の取り扱いです。校庭で大きな道路が交差するという異例な事態、学校をどうするのかが道路事業と一対で大きな問題になってきていました。区や区教委は、当初は学校を学区域内で移設する案を検討していたのですが、結局、適地が見つからなかったようで、次は道路を立体化もしくは地下化する案を探るものの実現困難となり、最後にたどり着いたのが“校庭内に道路が走る学校”です。つまり
・現在の敷地を前提とする
・道路は平面交差とする
・道路にかかる建物がいくつかあるので敷地内で建物の移設・改築を行う
・道路によって分断される校庭の活用策を検討する
といったイメージです。そして、このイメージに沿った検討を進めるための予算が、補正予算案に盛り込まれたのです。
ここで挙げられている135号線は戦後すぐの1947年に都市計画決定され、232号線は1966年の計画である。
第一期として事業が始まろうとしている箇所は立ち退き戸数約60件、事業費は概算で75億円。
そもそも戦後すぐの計画を今頃実施する必要があるのか?
見直しすべき時であろう。
これだけのお金をかけて教育環境を破壊してまで作らなければならないのか?はなはだ疑問を感じてしまった。
今は公共事業を見直している時代である。また地球温暖化対策と言っている時代でもある。
さらに、ICTを活用してさらなる教育の精度を上げていくことを考えている時代。
何よりも、校庭の真ん中に道路が走る学校で学ぶ子供達のことを考えてほしい。
さらに、校舎の移設、道路工事期間は運動場がまったく使えないのではないだろうか?そして工事音で学習に集中できないかもしれない。
学校行事も部活も出来ない。その期間に在籍する学生が可哀そうである。
あまりにも異様な計画であり、地域のことを考えた行政の仕事をしているとは思えない。
わざわざ教育環境を破壊することが、21世紀の行政の仕事なのか。
残念である。
この光景はICT教育と言っている以前の問題であると感じる。
◆参照サイト
池尻成二のブログ
・道路に貫かれる学校?
・大泉第二中と道路問題