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短時間でどこでも出来て声が良くなる・音がしない・痩せる・気分が良くなる・心拍数が安定する こんな良い事づくしの「横隔膜ブレス・トレーニング」なぜやらないの?

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一般的なボイストレーニングの方法を見ると、このトレーニングをいったいどこで行えばよいのだろうか、と思うことがよくあります。
 
やはりトレーニングですから、しっかりした声作りが必要ですし、継続することも必要です。
例えば「おお~い!」と大きな声を出すトレーニングを日々続けられる自宅が都内でどれだけあるでしょうか?布団を被ってとか座布団を口に当てて行うとよいと聞いたことがありますが、あまり気分の良いものではありませんね。
思い切りするなら、よほど自然に囲まれた一戸建てか、防音室付きの家でなくては厳しいかもしれません。
また、家族が自宅でくつろいでいるところでは、いくら理解があったとしても、なんとなくやりにくいものです。
だからと言って、わざわざ河原に行ったり、大きな公園まで行くのも時間がない。
一般のビジネスパーソンがカラオケボックスに毎日通うというのも現実的ではないでしょう。
 
それなら、通勤途中や、お風呂で、トイレで、ほとんど誰にも分からずにできるトレーニングが必要だと考えました。
 
私は、発声の一番の基本は「横隔膜」とお伝えしています。
 
普通の人は、なかなか横隔膜をしっかり使えていません。声の良い人は、トレーニングによって横隔膜が必ず使えているのです。
 
横隔膜をしっかりと使えるようになれば、声はたちまち良くなりますし、滑舌も改善していきます。
ここが分からずに、一般的な腹式呼吸の練習や早口言葉などを行っても、発声が良くなることはまずありません。
 
横隔膜は、呼吸をつかさどるインナーマッスル。
そして、横隔膜は、呼吸することでしか鍛えられません。
 
呼吸ならわざわざ大きな声を出す必要はないのです。
いかに発声している状態に近づけて、呼吸によって横隔膜を鍛えるかがポイントとなります。
 
そこでおすすめしたいのが「横隔膜ブレス・トレーニング」です。
 
横隔膜ブレストレーニングは、しっかり発声しているときのように、呼吸によって横隔膜に負荷をかけながら行うトレーニング。
音を出す必要はまったくありません。
 
だから、どこでも出来ます。
 
歩きながらでも出来ます。
自転車に乗りながらでも出来ます。
電車の中でつり革につかまりながらでも出来ます。
また、最近は安全のために「エスカレーターで歩いてはいけない」との注意がいきわたっていますね。私は地下鉄永田町駅の長いエスカレーターに乗っている間、ずっとやり続けることにしていますが、これだけの短い時間でもかなりのトレーニングになります。
もちろん、オフィスがビルの高層階にある人は、エレベーターに乗っている間でもできます。
 
また、私は、たまにゆっくり軽いランニングをしますが、いつも心拍数を計りながら走っています。呼吸のときにこの「横隔膜ブレス・トレーニング」をしながら走ると、心拍数が下がり、とたんに楽になるのです。(走り方によっては適応しない場合もあります)
 
そして、これをやって良いオマケは「気分がスッキリする」こと。
インナーマッスルを使いますから、運動ではどうしてもとれない内臓脂肪が燃焼できますし、身体に酸素がいきわたって頭が明瞭になります。ため息をつく必要はありません。
(本文とは関係ないですが、私はこのトレーニングによってジーンズのサイズがワンサイズ落ちました)
 
こんな良い事だらけの「横隔膜ブレス・トレーニング」の方法。意外にやる人は少ないのです。
最初にある合唱団でご紹介したときは失笑されたことがあります。伝統的なボイストレーニングをやっている方には遊びにしか見えないかもしれませんね。でも、横隔膜がしっかり出来ていないとどんなにカッコいいトレーニングをしても声は良くならない。なぜやらないの?と思います。それでは本日は皆さんにご紹介しましょう。

★★横隔膜ブレストレーニング★★
 
1、肋骨のすぐ下あたりに手を当てる
 
2、顎を下げて口を開け、思い切り息を吸う
 
ポイント:肩が上がらないように。お腹が風船のように張る感じを手で確認すること。
 
3、口を閉じ、唇に針一本通るくらいの隙間を開けて頬と鼻の下がパンパンにふくらましながら5秒息をはき、6秒目に当てた手でお腹をグイッと押して止める。(なれたら手を使わなくても止められるようになります)
 
ポイント:頬と鼻の下がリスがエサを口に入れているようにパンパンにふくらませる。ここが遠慮がちになっては効果がありません。口の前にティッシューをかざすと地面と平行になびくくらいの呼気です。お腹はできるだけ張った状態を維持します。
 
4、再び口を開けて2から繰り返す。

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