せっかく効果のある発声エクササイズなのに どうしても唇をブルブルできないのですがどうしたらいいのでしょう
今日は、私がお教えしている発声エクササイズ、第2回です。
2010/04/30の記事でもご紹介しました「リップロール」。
高音から低音までじっくりリップロールをしてから歌ってみてください。
声の違いに気がつくと思いますよ。
もちろん、正しくやらないと効果はないのですが、難しい方法ではないのでやってみることをおすすめします。
さて、前回はリップロールを使って単音を長くのばす方法、「ロングトーン」をやってみましたね。
このロングトーンがなれてきたら、次は音を少し動かしてみます。
ブルブルしながら、真ん中のドから「ドレミレド」と始め、半音ずつ低い音へ平行移動していきます。
苦しくないところまで下がったら、今度は真ん中の中間音から高い音もやってみましょう。
「ドレミレド」の音程はなるべくなめらかに。
音と音の間は、はっきりとらなくてもいいんですよ。少し、ずり上げずり下げが入るくらいです。
そして、高い音になったときに、無理に押し上げないようにしてくださいね。
首の周りに力が入らないように、です。
リップロールの基本はリラックス。一回一回ブレスをして、そのときにあくびの感覚を思い出すように息を吸ってください。
高音は、朝刊でも読んでいるような気分で出すといいんですよ。
リップロールは簡単で便利なエクササイズなのですが、すぐに出来ない方もいらっしゃいます。
原因の多くは、唇が緊張してしまい、硬くなりすぎていることが多いので、リラックスすることを覚えると大抵は出来るようになると思います。
どうしても出来ない場合は、唇の両脇を軽く指でおさえてみてください。
唇に力を込めすぎないように。
息の量を強めにしたり弱めたり調節して、ちょうどいいところを見つけます。
指をあてている場所もいろいろと変えてみるといいと思います。
このときのコツは、微妙な差で出来ることがあるので、ちょっとずつ加減することです。
息の量は強すぎてもよくないですから気をつけてくださいね。
もうひとつ、このトレーニングのいいところは、音が小さいことです。
夜遅くでも自宅でできますし、ちょっと時間が出来たときその場に楽器がなくても、外出中でも、目立たずに練習できるとても便利なトレーニングなのです。
もっと静かにやりたい時は、音程をつけずに息だけでブルブルしてみてください。
疲れていて曲の練習ができないときや、忙しいとき、リップロールをするだけでもいいと思ってます。
一日数分間ずつでも続けてみてくださいね。
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