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ライフワークとしての学びを考えます。

高い声が出せるようになりたい 楽器は弾けないけど声という自分の楽器で表現してみたい でも腹式呼吸なんてなんか難しそうだし・・・ 難しいことは考えず、まずは気楽に簡単なエクササイズから

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私が指導を務める合唱団コール・リバティスト2010/04/24の練習日記です。
 
今回は、いつもの練習日記とは感じを変えて、私がどのように練習でボイストレーニングを行ってるかをご紹介したいと思います。
 
基本的な方針は、こんな感じ。

1、どんな人でも
2、簡単で、
3、防音室がなくても
4、立派なピアノがなくても
5、やれば効果がある
 
だから、即効性があって、その日のうちにプロっぽく歌えるようになる、という方法ではありません。
でも、すぐ出来ることなど期待しない、でも確実に上手になりたい、そう思っている人にはとてもいい方法ですよ。
 
それでは今日はその第一回です。
 
「リップロール」というトレーニングをご存知ですか?
 
初めての方に
「はーい、唇をブルブルしてみましょうね~!」
と言うと、ほとんど全員「きょとん」となさいます。
 
そのやり方とは、唇を閉じてブルブルと震わせます。
そのとき歯と歯はかみ締めずに、ゆるくかみ合わせています。
子供のとき、そうやって遊んだことありませんか?
子供に戻ったような気持ちで、楽しそうにブルブルとしてみましょう。
音程はなくてもかまいませんので、ひたすらブルブル・・・と続けてみます。
 
それに慣れたら今度は音程をつけていきます。
唇はブルブルしながら「ウ~」と歌うように。
最初は真ん中のドで、ブルブル・・・・と長くのばしてみます。
それができたら、低音から高音までまんべんなく、一つ一つの音を長くのばす方法を繰り返します。
半音単位で低いファまで下降、それから高音も半音単位で上がっていき、真ん中のソよりもう一つ上の高いソまでいけるといいですね。

ブレスは、めんどうかもしれませんが、一回一回口をあけて、口からすってください。
そう、あくびの状態を思い出すように、です。
喉のリラックスを覚えるためにとても大事なことなんですよ。
 
音をのばしているとき、息を出したり入れたりせずに、一定の量で持続することに気を配ってみてください。
これが意外と難しいのです。
息が震えたり、途切れたりしないようにしましょう。
 
この方法は、首まわりやノドから余分な力みを取り去ることが出来て、声帯の血流をよくするマッサージのような効果があるのです。
なれてくると、このリップロールが心地よく感じられるようになってくると思います。
 
そして、実際歌うと高い声が出ないのに、このリップロールだと、高い音まで楽に出るので驚かれると思います。
力みや硬さがとれると、皆さんだれでも高音まで出るようになります。
本当は最初からちゃんと高い声を持っているのに、「私は高い声はでないから」という思い込みや、「やらなきゃ、頑張らなきゃ」という力みがじゃまをして、本来もっている声を発揮できないでいます。
また、力を抜こうと意識することで入ってしまう力もあります。
 
とにかく気楽に気楽に。遊びの感覚です。
朝の出勤で駅まで歩く時間にも出来るんですよ。
 
千里の道も一歩から、です。

続けてみてくださいね。

続きはまた次回。

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