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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

重複除外で減量する

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 我が家のWii Fit、いつの間にやら電源を入れられることがほとんどなくなってしまった。

 ここ最近でそんなに体重が増えたとかではないのだけれど、運動不足が気になってはいる。Wii Fitでなんとかしようと考えるくらいなら、早起きして散歩でもすればいいのかもしれないのだが。まあ、健康のためにも多少は減量した方がいいのは事実。花粉症の時期が終わったら何か始めるか、、、なんて考えているのだが、どうなることやら。

 ところで「減量」、これ、EMCの先日の発表会のテーマだった。新型のCelerraシリーズの発表だったのだが、データの減量機能を搭載している。

 発表会の会場で配られた号外風のチラシがこちら、外資系らしからぬノリの資料でおもしろかったのでちょっと取り込んでみた。

 新しいCelerraで、追加費用なく50%も減量できるよってことらしい。ここで使われているのが、重複除外と圧縮の技術。重複除外にはファイル、固定ブロック、可変ブロックとレベルの異なる方法があり、ブロック単位で排除すると減量効果が高いけれどCPUなどのリソースはけっこう消費する。それに対しファイルレベルだとリソース消費は少なくてすむが減量効果は低い。今回のCelerraでは、ファイルレベルの重複除外と従来からある圧縮を使って減量するとのこと。なぜならば、減量してストレージが遅くなっては困るからだ。

 性能を落とさないためにもう1つ効果的な方法として、減量するファイルを自動分類している。ようはよく使うファイルは減量しないで、あまり使わないものだけを減量してしまうのだ。この自動でファイル分類するというのが目新しいところでもあり、大きな特徴にもなっている。

 アーカイブとかバックアップ的な利用であれば、ブロックレベルですべて重複除外して大きく減量してしまえばいいのかもしれないが、それだと読み出すときに時間がかかりそうな懸念も出てくる。ファイルサーバーでは除外の処理で読み書きが遅くなるようでは問題だ。減量と性能確保をバランスよくできるというのが、Celerraの売り。今回のこの仕組み、既存の機種にもバージョンアップで対応できる。

 重複除外は、爆発的に増加しているデータ管理に対し、これからしばらく注目の技術だと思っている。とはいえ、なんでもかんでも重複を排除してしまえばそれでいいというわけではなく、減量と性能のバランスが大事。そのあたりまで考慮して、重複除外のテクノロジーに注目していく必要がありそうだ。で、自分の減量の方も、バランスのいい方法を模索しようと思う次第だ。

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