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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

融資もいいけど、本当は仕事が欲しいの

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 本日開催というか、もうすでに昨晩になるけれど、オルタナティブブログの定例会議には、今回は残念ながら懇親会の3次会にしか参加できなかった。

 で、懇親会の場で世間話やら何やらをお酒飲みながらしていたわけで、その場でも1人1万2000円がもらえるという「定額給付金」は評判がよくなかった。総額2兆円もあれば、もっと有意義な投資があるんじゃないかと。

 話は変わるが、常日頃、政府の経済対策で中小企業施策というと、どうして融資の話しか出てこないのかなぁと思う。そりゃあ、資金繰りがうまくいかなくなるというときに、誰かがちゃんとお金を貸してくれるのは、経営者にとっては非常にありがたい。とはいえ、根本的に中小企業が儲かる施策がないと、結局は借金だけが増えるだけであり、苦しい状況はなにも変わらないのだ。借金増やして、景気回復するまでがまんしてなさいとでも言うのか(中小企業がその間なんら努力しないってことではないけど)。

 大手からの下請け仕事がこの状況で多少増えたとしても、そりゃあ大手だって厳しい状況なので、厳しいコスト削減を下請けに求めてくるのは必至。借金もしたことだし、仕事ないよりは安くても受けようってな話になるので、がんばって無理してその仕事をすることになるはず。結局は赤字すれすれで、借金したぶんを少しずつ食いつぶすことになりかねない。

 融資もいいけど、どうせならば直接的に中小企業の仕事に繋がり、利益が生み出せるような公共投資とかできないのだろうか。たとえば、大手は参入できない従業員100人以下の会社に限定したシステム開発の入札案件だとか、さらに小さく従業員10人以下の零細企業であることが条件なんていうWeb開発なんていうのもあっていいいのでは。もちろん中小企業だと、やり遂げられないかもというリスクもあるかもしれない。そういうときの保険に、たとえば2兆円の中からいくらか積んでおいてくれればいいのに。なんてことを考えてしまう。

 そんなこんなで、日本の将来を日本酒を飲みながら語ろうという、「オルタナティブブログ日酒同好会」の第1回会合を近日中に開催しようという話になったのだった。

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