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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

どうどうとやればいいのに

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 ここのところ、ITシステムのユーザー事例の取材で国内出張をする機会が増えている。名古屋、関西方面に出向いた際には、手頃な値段なのでついつい赤福を買っていた。

 「そういえば、このあいだのお土産の赤福、いつもより固かったから再生品だったのかも」と家族が言った。真実はわからないが、彼女いわく、いつもはその日のうちに食べればもっと柔らかいのに、なんだか1日経ったものみたいに感じたという。まあ、それでも、そのときにはおいしく食べたというのだから、それはそれで問題はないのだろうけど。

 そもそも、余ったものをうまく再加工するというのは、おそらくどこでもやってることではないだろうか。それが衛生的にも品質的にも問題がないのであれば、それはそれで廃棄物を減らすとかいい面もあるわけだ。たとえば、飲み屋のお通しは、前日のお刺身用のお魚が余ったときに、翌日に一手間かけたつまみとして出てくるもので、そのお通しの質でその居酒屋そのもの質も見えてくるとかいうこともある。

 話は飛んでしまったが、ようは食品的に問題がないのであれば、冷凍しようが使い回そうがそれはどうでもいい。少々乱暴だが、ようは安全でおいしければいいのだ。今回の赤福の使い回しが安全かどうかは私はこの時点でわかっていないが、安全ならばどうどうと隠さずにやっていればよかったのに。そうであれば、こんな問題にもならなかったろうに。

 むしろ、大阪や名古屋で売っている赤福は最初からそういうもので、本当においしい赤福は伊勢の本店や直営店じゃないと食べられないのだというような、逆プレミアム的な発想があってもいいのかもしれない。そうすれば伊勢まで行って赤福を食べようって気になって、いまちょっとさびしくなった伊勢の街にも大勢人がやってきて活気づくかなと。

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