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「JUDEで学ぶシステムデザイン」19章から読むとプロセスとツールのよい関係がみえてくる

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平鍋氏のエントリで紹介されていた書籍「JUDEで学ぶシステムデザイン」を読んだ。開発(設計)支援ツールJUDEの公式ガイドブックだ。公式ガイドブックの趣旨のとおりJUDEの機能に関する記述がメインだが、19章に「業務システムへの適用事例」という章があり、イテレーション開発のプロセスを例で示しながらJUDEをどのように使うかが書いてある。ここにも一読の価値があると思う。このブログで紹介したかった理由は以下のとおり。

  • イテレーティブな開発でのプロセスを具体例を示しながら記述してあり、そのうちどの部分がツール支援できるか(開発プロセスの一部を自動化し、ツール支援していく好例)が書かれている。
  • 現実の業務の問題を明らかにし、どの部分をシステム化の対象とするかを決めていく手順を、イテレーション、JUDEの機能と対応付けながら書いてある。
  • システム化対象部分のブレークダウンの手順を前後の手順と対応づけながら書いてある。具体的には、ユースケースの記述→動的モデル→静的モデルの順で、JUDEの機能と対応づけつつ書いてある。
  • 2回目以降のイテレーションでシステム化対象部分をどこに広げていくかを具体的に示した上で以降の手順が書いてある。

開発支援ツールを実際の開発に適用したことがある方ならば、このような情報が非常に助かることをご存知ではないだろうか。ここ(当ブログの過去エントリ)にも書いたが、海外のツールや海外で出版された書籍の翻訳の場合に、アレ?と思うことがあるが、この書籍にはそのような違和感は感じなかった。

機能の説明に実際に必要となりそうな具体例が多い等、全体として読者にとって有益となるよう配慮がされている。更にぜいたくを言えば、どのような開発において特に威力が発揮されるかという点で効果と限界に関するヒントが書かれているとよいように思った。たとえば、得意とする規模、開発体制、契約形態、プロセス等だ。

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