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IT業界のコメントマニアが始めるブログ。いつまで続くのか?

今月は、私にとって「出張月間」でした。東京を含む全国9箇所でのセミナー(13回)、Open Source Conference のセッション担当、休日イベントへの参加(2回)と、ほとんど社内にいる時間がなかったくらいです(この期間は定期も更新しなかった)。おかげで、今月は1つもエントリを投稿しないところでしたが、せっかくですから、この期間に感じた話を書いておきます。

出張で全国をとびまわっていると「大変ですね」といわれることもあるのですが、実はそれほど大変ではなかったりします。移動時間というのは、よほどの事情で携帯が鳴らされるのでもなければ、だれにも邪魔さ-れない「休息の時間」なのです。そして、この移動時間(あるいは滞在先のホテル)を利用して、よく映画(DVD)を見ます。かなり前は「パソコンで映画を見るなんて」と考えていたのですが、今や手持ちのノートPCは移動映画館と言ってもよいくらいです。どうせ、パソコンは必需品なのでポータブルDVDプレーヤーを買ってはいません。代わりに長時間バッテリーは買いました:-)。移動距離にもよりますが、多少の違いであれば、飛行機より電車を選んでいるのも、そのためです(搭乗手続きが不要、座席が広い)。

さて、前置きが(わざとらしく^_^;)長くなりましたが、今回の連続出張では、遅ればせながら「24」のシーズン1(+α)を視聴しました。ストーリー展開の凄さは噂どおりで、人気が出るのも当然なのでしょう(ただし、よく指摘されているようですが、雑というか強引なところも散見されますね)。しかし、この「型にはまらない」主人公、ジャック・バウアーの正義漢ぶりには、少し疑問があります。
【注意】以下、シーズン1&2の「ネタバレ」を含みます。

サザーランド演じるジャック・バウアーは、とにかく成果を出すためなら手段を厭わないという性格付けがされているようです。殺される“悪人”には、ストーリー上、「こんなヤツなら殺されてもしかたない」といった程度の理由づけはされているのですが、ジャックは成果のためならルールを破ることにためらいがありません。シーズン2の冒頭、ジャックは司法取引が済んだ証言者(殺人あり)を自身の潜入捜査を再開させるために無抵抗のまま撃ち殺し、上司に言います。「あんたは成果だけ欲しがって、手を汚したがらない。」

「24」はフィクションですから、「手を汚した」分に見合う成果が得られます(シーズン2は途中ですが、きっと最後には成果が得られるのでしょう)。しかし、現実にはそうはいきません。「24」だって、成果が得られるかどうかは運任せになっているところがあります。また、シーズン1には、不正な手段で得られた証拠が、(たとえ確実なものだとしても)裁判で採用されないよ、という話が出てきます。せっかくの「確固たる物的証拠」なのですが、これを認めると「証拠を得るためには不正を行ってよい」ことを認めてしまうことになるからです。

以前、紹介した「HILL STREET BLUES」というドラマでも、ルールを破るという話は出てくるのですが、このとき紹介したとおり、そこで主人公(フリロ署長)は大義のためにルールを破ることに苦悩します。この苦悩が「HILL STREET BLUES」の示す正義であり、ドラマに深みを与えているところです。しかし、「24」には、こうした苦悩がみられません。

wikipedia の「24」の項目には、以下のような記述があります。

人気作家のスティーブン・キングは『24』のファンであると認めた上で、「『24』には、『もし非常事態になれば、私たちは誰でも拷問していい。国を守るためなら、私たちは拷問をする義務がある。やったね!』と思わせるようなサブテキストがある。」と批判した(出典)。

思い起こすと、「24」のような「型破りな正義」というのは典型的な「時代劇」のパターンに通じる気がします。あるいは、古い「刑事ドラマ」にも通じるかもしれません。「HILL STREET BLUES」のようなドラマに比べると、そこにあるのは「薄っぺらい(短絡的な)正義感」という気がします。「24」は「ハリウッド映画」のような贅沢なつくりではあるものの、なんだか思考が時代に逆行しているんじゃないかと思うのでした。

ところで、先のエントリのコメントにも書いたとおり、「HILL STREET BLUES」の DVD セット(Region 2)が英国 amazon で入手できます。PAL 形式ですが、PC での再生は問題ないようです。:-)
http://www.amazon.co.uk/dp/B000E1P2VM/
http://www.amazon.co.uk/dp/B000F5S264/

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コメント
おおた 2007/11/01 14:34

 放映がFOXネットワークだから、というのは邪推しすぎでしょうかね(汗)。しかし、ジャックの性格設定や、「イスラム過激派テロリスト」のステロタイプを通り越して誤解と偏見すらうかがえる描写を見るに、FOXの局としての姿勢が見え隠れしているような…?
 話は変わりますが、FOXはオカルトやUFOのやらせ・捏造っぽいバラエティー番組をよく放送するので、「まあFOX(キツネ)だしね」と言われているとか(苦笑)。

mohno 2007/11/01 17:45

コメントありがとうございます。
> 「まあFOX(キツネ)だしね」
これは知りませんでした^_^;
HILL STREET BLUES は NBC なんだなと見てみると、ER あたりも NBC なんですね。
局による違いだったんでしょうか?^_^;


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平成元年にIT業界に入って以来、開発ツールに関わり、主にマーケティング中心に活動してきました。現在はフリーランス。

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