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インターネットとそのガバナンスについてつらつらと

.JP ならぬ .日本 とは?

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この前までIPアドレスの事ばかり書いていたが、異動でドメイン名の問題を担当することに。早速ながら火曜日には一つニュースが。

ドメイン名で一般的なのはアルファベットによるもの。JPNICのドメイン名はnic.ad.jp。僕の個人ドメイン名は maem.org 。日本人は、割とアルファベットに抵抗ないのでこれで問題ないが、世界どこにいってもそう言うところばかりではない。そう言うわけで、アルファベットではないいろいろな言語の文字でドメイン名が表現できるようにしよう、というのが、国際化ドメイン名 - Internationalized Domain Name (IDN) 。当センターのWebサイトにある解説は、こちら。今までに既に利用可能になっていて、例えば http://日本語.jp/ のように使える。最近のブラウザは概ね対応済み。

素直に日本語.jp という文字列を眺めると、なんで途中まで平仮名なのに最後はアルファベットなんだ、と思うかも知れない。なんか中途半端。これに関して、.jpの部分に当たる トップレベルドメイン名(TLD) もアルファベット以外の文字が使えるということになり、早ければ2009年末くらいにはICANNの募集が始まる、とのこと。日本を示すIDNのTLDは、.日本 となった。

今の.JPのドメイン名は、技術者のボランティア管理の中からJPNICが立ち上がり、2001年までJPNICで管理したあと、拡大するドメイン名需要に的確に対応するために、株式会社日本レジストリサービス(JPRS)を起こし、移管した。

.日本のレジストリ(管理組織)も、なんとなく自動的にJPRSになりそうな感じがするかも知れないし、また、誰がやるべきかという議論がまずJPNICから始まりそうな感じがするかも知れない。しかし現実は違って、総務省の情報通信審議会 情報通信政策部会 インターネット基盤委員会での検討から、他の関係団体も集まった協議会を編成して選定基準を作成して、更に選定委員会を組成して選定基準に従った選定をお願いする、という方法が、案として示された。民間から、中立的に、というところが念入りに考えられたということかと。

インターネット基盤委員会の報告書案が公開され、パブリックコメント募集が始まったのが、28日(火)であった。詳しくはこちらのページを。

21世紀におけるインターネット政策の在り方~新たなトップレベルドメイン名の導入に向けて~(案)に対する意見募集
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/090428.html

これに加え、ICANNではIDN ccTLDだけではなく、TLDの募集要項を大幅に変更し、一定の基準を満たせば今までに比べて比較的簡単に新たなTLDの新設ができるようになる。これによって、例えば .tokyo のように、地名をTLDにすることも可能となるのだが、そういう動きに関する検討も、この報告書に含まれている。


そんなわけで、異動して初っぱなの大仕事がこれでございます。

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