広報をやりたいスタートアップがまず最初にすべきこと
広報マーケアドベントカレンダー2018の12月2日分の記事です(諸事情により、若干公開日がずれていますがご了承ください)
どうやら周りのベンチャーはForbesとかTechCrunchとかBridgeとかに記事が出ててかっこいいし、バズってるし、注目されてるし、資金調達してるし、あんな風になりたい!それには、どうやら広報とかいうのが必要らしい。ただ待っていて取材がくるケースは多くないらしい。
そう思った時にまずは何をするのがいいかというクイズです。
- PR TIMESのようなプレスリリース配信サービスでプレスリリースを配信する
- 社員を広報担当に任命する
- こうなりたいと思う憧れの会社の記事と広報(コミュニケーション)活動を時系列で調べる
考えましたか?
答えはこの下に。
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答えは3の「こうなりたいと思う憧れの会社の記事と広報活動を時系列で調べる」です。
大抵の場合、会社が有名になってからと、なる前では異なる活動をしています。その会社が小さかった時に何をどうやってそのすごい状態になっていったのかを調べてみることが大事なのです。一番大事なのは、「どうやって有名になったのか」「どうやって支持されるようになったのか」を調べることです。
よく調べずに、有名企業が有名になってからやっていることを猿真似すると失敗してしまいます。弱者はいきなり強者の戦略は取れないのです。
それを踏まえた上で、プレスリリース配信サービスのようなツールを活用したり、社員にその役割を割り当てたりすることになります。他の選択肢も活動としてはあっているのですが、一番最初にやることではありません。
以下モデルケースです。必ずしも全部の会社に当てはまるわけではないので、あくまでも参考ということで。憧れの会社の活動を参考に、自社に合わせた活動計画をぜひ作って見てください。
レベル1:(スタートアップの社長、役員が自力でやる)
- 業界の著名人にチラ見せ、拡散(拡散力のある著名人はメディア以上に力を持つことも)
- 小規模イベント、社内にファンに来てもらう、小規模を繰り返し、その顔ぶれ、集まり具合で次の手を打つ
- CEO、COO直下で実施
- 理念を繰り返し述べる
- 記者と直接話す
- 気軽にイベント登壇
- ユーザーにならない人でも拡散してくれる人を大事にする
- 載りたいメディアのリスト化、個別のご連絡
- 小規模または個人のPRコンサルタントにアドバイスをもらう
レベル2:(担当者が動く、担当者を育てる)
- 記者向け説明会実施
- 活動に計画性、定期的な情報発信、こちらから取材をお願いする
- 担当者選定
- PR会社契約
- ゲリラ的なおもしろイベント、発表を仕掛ける
レベル3:(ある程度資金を投入して拡大する)
- 経験のあるコミュニケーション戦略の担当を採用
- 広告も含めたコミュニケーション戦略策定
- 印象に残る大規模イベントを開催
- 広告代理店やイベント会社の力を借りる
レベル 4:(チームを作る、ルーティーン化して回す、リスク管理を考える)
- メディアトレーニング受講
- 危機管理アドバイザーと契約
- コミュニケーション部の部員の拡充、教育
- ・・・
なお、去年のサマリーはこちらです。