フェリス女学院大学で「ソーシャルメディアと広報・宣伝」の講義をして来ました。
フェリス女学院大学にて「ソーシャルメディアと広報・宣伝」という講義をさせてもらいました。詳しい内容はまた別の機会に触れるとして、概略と感想を少し。
まずは伝言ゲームで、口伝えの言葉は、改変されて広まることを体験。
お題として提示した、ブラックフライデーとサイバーマンデーに関する文章が、最後にはブラックマンデーになっていたりしました。
更には紙に名前を書き、知り合いをたどって任意の人にたどり着くまでに何人を介するかという、6次のへだたり実験(教室内で簡易的なものですが、これは立教でも評判が良かったので)もやりました。
広報・宣伝といっても、オーディエンスは学生なので、個人の広報活動なども事例として盛り込み、紹介しました(女子大生が毎日1枚かわいい絵を描いている「ちいさんぽ」なども紹介しました)
また、ソーシャルメディア以前からある、やらせブログの炎上(ウォルマート事例)や、ネットのお陰でいつまでも残ってしまう通販番組の放送事故(ネックレスを買った女性がネガティブ発言を生放送で)、NAVERまとめでまとめられた男性向け簡易脱毛器のステマ疑惑等も取り上げました。
授業の感想を書いてもらったペーパーをもらったのですが、ホントに最近の学生は真面目だし、よく聞いているし、自分の意見を持っていますね。こちらの意見鵜呑みするだけでなく「私はこう思う」という意見もあり、頼もしいなと思いました。広報という仕事に興味のある学生もおり、是非将来は広報職についてもらいたいなと思ったりもしました。
「広告は広告って明記すれば済む事ですよね?」というコメントもありましたが、その通りです。しかしながらそれが行われていない現実があります。それを後から知るから反感をかってしまう。
今回の講義を通じて、少しでも学生に何かの「気づき」を与えられていたら光栄です。
下記、参考書籍をあげておきます。
ソーシャルグラフの基礎知識―繋がりが生み出す新たな価値 | |
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私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する (中公新書) | |
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メディアと日本人――変わりゆく日常 (岩波新書) | |
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