就職先が決まらない人へ。流れを変えるための12の方法(前編)
「退職しました。次は決まっていません」
という連絡をときどきもらいます。
解雇されたのなら仕方ないですが、辞めないという選択肢があるのなら、思いとどまったほうが無難です。どうしてもその会社を辞めたい場合は、必死に就職活動をして、決まってから辞めたほうが賢明です。先日も、辞めたい人の相談を受けましたが、次が決まるまでは思いとどまるように伝えました。
「そんなぁ。もう辞めちゃったよ」
という人に、こんな事をしたら良さそうという内容をまとめました。今回は辞めて日が浅い人、次回は少し負け癖がついてしまっている人向けの内容です。私自身が会社員時代に、転職する側で感じた体験や(リストラにも逢いましたし、慌てて入った会社が全く自分に合わずにすぐに退職したり、入社予定の会社が突然買収されての内定取り消しも体験しています。一部はこちらで触れています)、現在は職業紹介責任者の講習も受けているほか、前職でも、今の自分の会社でも採用する側の体験もして来ているので両方の立場を考えてまとめてみました。
1.英語学習とTOEIC受験
比較的求人があるのが外資系企業です。なぜなら即戦力の中途入社が当たり前だからです。中途のハンデもありません。その試験では英語面接は避けて通れません。
場合によっては英語の電話インタビュー(ビデオインタビュー)ということも。
書類審査対策には少しでも高いTOEICスコアが有効ですし(英語力を必ずしも表していませんが、書類に残せる指標が他にないので)、面接対策には英会話力
が役立ちます。他にもベンチャー企業でも英語重視のところも増えているようですし、外国人スタッフも増えて行きます。なので、学習しておいて損はありません。もしまったく同等のレベルの人が2人いたら(あまりないことだと思いますが)、英語が出来る方が選ばれる可能性が高まると思います。
2.LinkedInへの登録(登録している場合は略歴の更新)と推薦文の依頼
LinkedIn(リンクトイン)という、公開履歴書のようなビジネスSNSがあります。登録は招待制ではなく、利用も無料(有料プランもありますが)。ここに登録しておくと、複数の人材紹介会社から声をかけてもらうことができます。上司や元同僚の推薦文も有効ですし、求職しているあなたを、他社の人が見つけてくれる可能性も高まります。
3.就職活動をしていることを友人・知人に言う
就職活動は恥ずかしいことではないですよね?今は、人材紹介会社への報酬を払いたくないと、友人・知人のツテで求人する企業も多くあります。求人広告だと応募が多くなり過ぎるため、もしくは、知り合いの知り合いのほうが安心だからと、友人のツテで探そうとしてる会社もあります。知らせておけば格段に多くの就職情報を探せます。少しご無沙汰している友人・知人にもお願いしてみてもいいかもしれません(まさに弱い紐帯の強さを体感できるかもしれません)。私も友人の紹介で転職をして給料が大幅にアップした経験もあれば、友人に転職先を紹介したこともあります。
4.履歴書(職務経歴書)をブラッシュアップしておく
読みづらい履歴書の人がいます。受けるポジションがマーケティングであればマーケティングの箇所を、広報であれば、広報の経験部分を詳しく書いたり、経歴が長ければ、サマリーを箇条書きでつけたりと、相手の読みやすさを考慮したものに変更しましょう。関連ブログはこちらです。
5.相手企業に「どう役立つか」を言う
友人の紹介でも、面接の場面でもそうですが、「相手企業に自分がどう貢献できるか」を言わないと合格できません。私はお給料が●●円必要だ。とか私はマーケティングが好きだからやりたいとかだと、主語が「自分」になっており、相手にとってどうなのかが語られていません。「こんなことが出来るから、こういう経験があるからあなたの会社のこの部分にきっと役に立ちます」ということが言えたらベターだと思います(事前にウェブ等で調べて行くと、こういうことが言いやすいと思います)。
6. 面接時に決して前の会社の悪口を言わない
ときどき、やめた理由を聞かれたときに、前の会社の愚痴のようなものが噴出する方がいます。何か理由がなければ普通辞めませんから、気持ちはすごくわかるのですが、面接官に愚痴をぶちまけるのは避けたいものです。「この人、うちの会社に入っても辞めたらこうやって次の会社にいろいろ言うのだろうな」と思われたら損だと思います。
以上が前編です。
皆様に良い就職先が見つかりますように。また企業側が埋もれている優れた人を見つけ出せますように。(ちなみに弊社も中途採用の社員やアルバイトは募集しています)
これは、1年半ほど前に、バックナンバー非公開のメルマガB-zineに書いた内容なのですが、かなり反響があった内容なので、加筆・修正してこちらでもご紹介させていただきました。少しでもお役に立てばうれしいです。