このゴールデンウィークは、あるワインパーティに招かれて参加してきました。といっても、ほとんど仕事です。ただ、そこで聴いた生演奏の音楽は素晴らしいものでした。

中垣雅葉さんという二十弦箏奏者。会場で、彼が演奏するオリジナル曲やドビュッシーの「月の光」を聴きました。ピアノも弦で鳴るからなのか、ピアノ曲が全く不自然でなく驚きました。次はラベルの「水の戯れ」を演奏して欲しい、と要望してきました。

昔は、演奏家や作曲家には、彼らが創作に専念できる生活を保障する貴族や大金持ちが、パトロンとして付いていました。それで今に残る名曲が誕生し文化が発展したわけです。ひるがえって現代、パトロンに代わり、音楽家の生活を保障するのが著作権制度と、その向こうにいる大勢のユーザーなんでしょう。というようなことを考えながら、素晴らしい演奏を堪能してきました。

kubota

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コメント
yoh 2007/05/23 02:49

私も学生時代は久保田様の仰る様な考えを持っていました。
しかし現在は、ルネサンス以後のパトロンの存在は、それまで神中心主義であった芸術を、王侯貴族の為の芸術に転換したに過ぎないと私は考えます。
彼らが
>創作に専念できる生活を保障する
替わりに、彼らの経済力の象徴としての芸術を製作させたのであって、現在で言う「創作活動」を庇護していた訳ではありません。
また、著作権自体は印刷技術による出版の隆盛に興る物で、重なる時期が存在します。
芸術と経済は、決して幸福な歴史を辿ってきた訳ではありませんし、今現在もそうと言えます。
池田信夫氏のBlogで以下のようなエントリがあります。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/12f2c6315d416decba58df5857bb05d3
池田氏は著作権に関しコメント欄で
>情報生産のインセンティブを守るために、一定期間独占を認める経済的なツールにすぎない。
と述べていますが、私もその通りだと思います。
重要なのは、現在の経済と社会状況に合わせた著作権であって、それが経済、社会発展の(著しい)妨げになるべきではない、と言うことです。
池田氏が繰りかえし論じている事は、(経済的には)キャッシュフロー権が重要であって、日本国内での業界はコントロール権に捉われすぎている点です。
権利のインフレは、業界にもユーザーにも一文の特にはならないと思います。


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