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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

紙レス会議を実現する「トルネードディスプレイ」

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 昨日国内コラボレーティブアプリケーション分野に関する統計を紹介したが、その中の「会議アプリケーション」分野は最近市場が伸びていると聞く。具体的には、テレビ会議やWeb会議システムを使って出張回数を減らしたり移動時間を無くして業務効率化や経費削減に取り組む例が増えている。

 Web会議システムベンダーのブイキューブの調査によると、「今後Web会議システムを使用してみたい」いう設問に「ぜひ使用してみたい」「機会があれば使用してみたい」と答えるユーザはあわせて50%を超えるそうだ。そして一度でもWeb会議システムを使ったことのあるユーザが、今後も継続して使いたいと答える割合はなんと80%を超えるそうだ。そんなこともあってかWeb会議システムの「V-CUBE ミーティング」はiPhone対応なんて機能拡張に取り組んでいる。

  さて「会議アプリケーション」と聞くととっさにはこういうネットワーク越しの会議の支援ツールを想像するが、それ以外のソリューションもある。マイクロソフトからは、コーヒーテーブル型の「Microsoft Surface」というツールが発表されているし(関連記事【CES2008】動画で見る,話題の「Microsoft Surface」 )、会議室に設置される多面式ディスプレイや電子黒板システムだとかPCと連携したホワイトボードなんかも会議支援ツールの一種だろう。

 そして私もつい最近知ったのだが日本国内で開発されたツールにトルネードディスプレイというのがあるらしい。少人数の会議スペースでの打合わせ時に紙ではなくディスプレイを使ってコミュニケーションを取る為のツールで、自席のパソコンの画面を3台の大型ディスプレイに転送/投影することで、紙を使わずによりスムースなコラボレーションを実現しようというものらしい。ある顧客企業でのワークスタイル変革プロジェクトから生まれた産物と言うことで、三菱UFJインフォメーションテクノロジーのページには、

トルネードディスプレイとは、当社及びベンダーにて共同発明・考案した部品により構成されたペーパーレス会議用ファシリティ。1台の端末に24インチ大型ディスプレイ3台、キーボード3台、マウス6台を接続し、資料表示、キーボード・マウス操作を同期させている。トルネードディスプレイRを利用することにより、ペーパーレスで資料の共同編集作業やプレゼンを行うことが可能。この構成部材に関する考案は、株式会社三菱東京UFJ銀行を通じて、実用新案権を取得しています。

とある。調べて見ると2008年9月に既にITproで「[UFJIS]大型ディスプレイの会議活用で年間19トンのCO2削減へ」という記事にもなっていた。

 ちなみにうちの会社では会議スペースにホワイトボードを設置して、そこに安価な可搬式のプロジェクターを持ち込んで同じようなことをやっているが、SunRayを使ってわざわざハードウェアで実現してしまうのは凄いと思った。

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