オフィスでのワークスタイルの見直しに再注目
今朝の日経朝刊の13面に久しぶりにオフィスのワークスタール改革の記事が掲載されていた。DOWAにおけるフリーアドレス制の導入とペーパーレス(この場合正しくはレスペーパー?)への取り組みの事例だ。
フリーアドレス制を活用したオフィスでのワークスタイル変革への取り組みは5年くらい前に一度ブームになったが、どうやら最近また取り組み始めようという企業が増えてきているようだ。私のところにもワークスタイル革新をテーマにした案件がボチボチと入るようになってきている。
CO2削減問題や不況下でのコスト削減以外に、日本の大企業の本社の集まる東京の丸の内地区の再開発が進み、これからしばらくは本社が新ビルへ移転する 企業が多いという時期的な要素も関係しているのかもしれない。
「レスペーパー」「UC」「(スペース削減による)コスト削減」といった主テーマも5年前と共通だ。実際にその為の技術(ツール)については、「大容量ファイルサーバやポータル」「無線LAN」「多機能携帯電話やPDA」「インスタントメッセージ(プレゼンス)」「複合機」等々、ここ数年で新しいものが出てきたわけではなく以前からあまり変わっていない。唯一「電子ペーパー」くらいが新参者か。ただそれぞれのツール毎には数年間で細かい改善が施され、以前よりも格段に使いやすくなっているし実際の働き方にあわせた柔軟性も高くなってきている。昔よりも自社にあわせた形での導入がしやすくなっている。
日本企業の場合まだまだフリーアドレスやペーパーレスまでは抵抗が大きいが、その前の「社内モバイル」や「レスペーパー」は、これからかなり進行すると予測する。特に「プレゼンス共有による調整コストの削減」や「ツールによる社内コミュニケーション改善」などは取り組みやすいし効果も実感しやすいのでグループウェアの更改等にあわせての導入検討をおすすめする。