小さな改善の積み重ねで大改革を成し遂げる
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今日は、朝から「ナレッジマネジメントフォーラム2006」に出席。昨年の講演する立場から今年は聞くほうへ立場をうつして1日参加をした。
今年の講演で最も興味深かったのは、リコーの遠藤専務の「小さな改善も積み重ねれば改革になる」というお言葉。午前中の講演で遠藤専務はナレッジマネジメントに代表されるような改善活動を行う時の心得として「ABC分析をした後に、まずCの課題から着手・解決する」というのを披露された。この2つのお言葉は我々コンサルタントが通常良く使うセオリーのまったく逆の内容である。
Cの課題から着手する理由は
- AやBのような課題は永年課題として残っているので解決することは非常に難しい
- AやBのような課題は大きいので取り組み為にはコストが非常にかかる
というもので、この点でCの課題は、成果が早く刈り取れ、小さな経費で実行できる利点があると説明された。
そして、「Cの課題解決を馬鹿にする人はBもAも解決できない。『まずAをやるべきだ』と言うような人は、だいたい実際にはなにもやる気が無い。これは何もしないための言い訳だ。」とばっさり切り捨てられて非常に痛快であった。日々の小さな改善の効果もひとつでは見えにくいが積み重なれば改革になるというのも理解しやすい。
個人的に「実践、実行、実現するコンサル」を標榜する私にとっては金言である。
その後併設のエキシビジョンを見て回ったが、昨今のIT系イベントの減少に伴いナレッジマネジメント関係ではこのイベントが国内最大かつ唯一のものになりつつあることもあって、知り合いの方にたくさんお会いできて、さながら年に一度の同窓会のような気分を味わいつつも、いくつか新しい潮流を感じた。そのあたりはまたおいおいとまとめていくつもり。
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