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「ディズニーのおとな旅」の気付き

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東京ディズニーランド(TDL)の年間来園者に占める40代以上の比率が19.7%になったという記事が日経新聞に載っていました。
記事によると、40代以上の比率は98年3月期では僅か9%弱だったのが、年々この世代の来園客数が増加しているとのこと。特に顕著なのは40代の女性客の増加であり、女友達と連れ立って来園しているようです。

TDLといえば子供や若者達が楽しむ場所というイメージがありますが、ここにきて40代のおとなの女性達の来園が増えているのは何故なのでしょうか?
私なりにインサイトしてみました。
 
先ず、彼女達のライフステージから考えてみると、この世代は子供に手が掛からなくなり、時間的な余裕ができたタイミングにあります。しかし、時間に余裕ができたからどこかに遊びに行こうと思っても、子供は自分達で勝手に遊びに行ってしまうし、ご主人はまさに働き盛りの忙しい毎日であり、誘っても無理だと断られる。だったら仲の良い女友達同士で遊びに行こう!という図式なのではないでしょうか。
 
また、消費価値観特性で考えると、彼女達はまさにバブル真っ只中で20代を過ごした世代です。TDLはもちろん、夜な夜なディスコに繰り出したり、海外旅行に行ったりと「非日常型消費」をアクティブに楽しんだ世代ですので、消費には極めて前向きな価値観を持っています。そういえばこの頃に「贅沢は素敵だ!」というコピーも流行りましたね。

しかし、バブル崩壊による金銭的余裕が無くなったことと、子育て期に入って時間的余裕が無くなったことから、大好きだった「非日常」を楽しむことができなくなってしまいました。それが子育てがひと段落したことから、ずっと我慢していた「非日常」を楽しみたいという思いが湧き上がってきたのですが、でもさすがにハワイに行くのはちょっと気がひけるので、手が届く「非日常」のTDLに気持ちが向かったのではないでしょうか。
 
TDL側でもこうした40代女性のマインド変化をキャッチアップして、「ディズニーのおとな旅45PLUSパスポート」という45歳以上限定の特典付きプランを販売しはじめました。CMでも流れていたのですが、40代後半の女友達3人がTDLで楽しんでいるシーンを流してこの世代の来園を刺激しています。こうした時代の変化や意識変化に迅速に対応するTDLは流石ですね。
 
ここにきて、アミューズメント市場だけでなく、様々な市場で40代以上の女性の存在感が増してきています。
時間的な余裕があり、消費に前向きな世代。この世代をどう取り込むのか、どんな新しいサービスが生まれるのか、気付きマーケティング研究所でもおおいに注目していきたいと思います。
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