最近話題になっているモノコトについて、その裏側にある生活者意識の気付きや、新しいビジネスモデル開発のヒントなどをあれこれ発信していきます。

シニア起業ブームの気付き

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最近、会社を定年退職した人達が、再就職せずに一国一城の主を目指して起業するケースが増えているようです。
まだまだ元気!自宅に篭もって庭いじりするような年ではない、でも、もう会社に縛られて仕事はしたくない、ビジネスの現場で刺激を受けながらやりたい仕事をしたい、できれば年金に頼らずお金を儲けたい・・・こうした思いが彼らを"起業"に駆り立てているのでしょう。
 
今年定年を迎える私の先輩のM氏も、先日の新年会の席で『俺も今までの経験を活かして何かビジネス始めようかな』と仰っていました。
 
一方でこうしたシニア世代の起業を支援するサービスも登場しています。
 
例えば銀座セカンドライフという会社は、シニア世代の起業における相談や、ビジネスマッチング交流会の開催、さらにレンタルオフィスの提供などを行い、起業をトータルにサポートしている会社です。
 
この会社のレンタルオフィス事業の秀逸な点は、「銀座」という一等地にあるという点です。
 
会社をスタートさせたばかりの人達は自分でオフィスを構える余力が乏しいため、レンタルオフィスを利用することが多いのですが、この会社のレンタルオフィスを利用すると、いきなり自分の名刺の住所に「銀座」と入れられます。
 
『会社はどちらですか?』『銀座にあります』、こうした受け答えだけで大きな信用力が得られます。
スタートアップ時はこうした信用がとても重要です。なかなかツボを押さえたビジネスですね。
 
さて、シニア世代の起業に話を戻すと、確かに長年の会社人生で培った経験、ノウハウ、人脈は得がたいものであり、これからビジネスを始める上で非常に有益な財産でしょう。
 
しかし若手起業家と比べてみると、体力的・気力的に瞬発力がない、今までの経験則が邪魔をして新しい時代の変化を見据えたチャレンジが出来難いといったマイナス面もあります。
 
つまり、シニア世代の起業家は「今を良くするビジネス」は得意ですが、「今までになかったイノベーションを創り出すビジネス」は苦手なのではないでしょうか。
 
わたしはシニア世代の起業を否定している訳ではなく、シニア世代は自分の得意な領域で頑張ることが成功のポイントだと思います。
 
また、むしろ「今を良くするビジネス=改善型」の方が、市場は見えているし、ビジネスモデルの根幹は既に消費者に認知されているわけですから、早期に売上につながりやすいと思います。
 
逆に「イノベーション創出型ビジネス」は今までに無かったものであるが故に、スタートしてから本格的需要期にさしかかるまでの時間と体力が必要です。
 
あの"グリー"や"食べログ"などがキャズムを越えたのはスタートしてから3年程度かかったそうです。
 
こうしたシニア世代の起業ブーム、どのようなビジネスが始まるのか、どのようなサービスを私達に見せてくれるのか、はたまた一過性のブームで終わるのか・・・
気付きマーケティング研究所では注意深くウォッチしていこうと思います。
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