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マーケティング発想法『関係性に名前を付けてみよう』

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最近、身の回りでスマホ保有者が急激に増えた気がします。
今朝も通勤電車の中で私の半径2m圏内にいる人の半数以上がスマホでゲームをしたり、音楽を聴いたり、メールをしたりしてました。
 
「首都圏のスマホ普及率は凄いなぁ」と思いながら、何気なく彼らを見ていた時に、あることに気付きました。
それはスマホケースです。
 
見渡してみると、男性陣はスマホケースを着けていない人が多かったのですが、女性陣の大半はスマホケースを着けていました。しかもそのスマホケース、うさぎの耳が付いたものや、ビーズでデコレーションされたものや、キティのイラストが付いたものなど多種多様なオシャレものでした。
 
スマホをケースで飾る女性と飾らない男性、この違いは何なのでしょうか? 
あくまで仮説ですが、そこには「私とスマホの"関係性"」の違いがあるのではないかと思います。
 
人はモノと対峙したとき、かなり漠然とではありますが、そこに自分との何らかの関係性をイメージします。
 
例えばベンツは自分の地位をシンボライズする記号としての関係性をイメージするでしょうし、ミニバンは家族や仲間と自由に移動するための手段としての関係性をイメージするでしょう。
 
私たちは「モノ」や「人」、あるいは「コト」に対して名前をつけることがよくあります。しかし、ビジネスの場で考えなくてはならない重要なことは、「モノ」「人」「コト」の関係をどのようにしていくかです。この目に見えない「関係」をデザインする力が経営であり、商品開発であり、マーケティングであったりするのです。

そこで、「関係性」に名前をつけることが、これまで見えなかったものを見えるようにするための重要なアプローチとなります。
 
ベンツで言えば「象徴関係」、ミニバンは「相棒関係」と呼べるでしょうし、冒頭のスマホでは、カバーで飾る女性にとってはアクセサリーのように所有を楽しむ「包含関係」であり、飾らない男性にとっては機能重視の「主従関係」と名付けられます。
 
テクノロジーの進化に伴い、商品の機能・性能があっという間に平準化する時代においては、商品の自分にとって心地よい関係性イメージが選択の重要なファクターになってきます。
 
そのため、新商品開発やマーケティング戦略を考える上で、消費者とどのような心地よい関係性をデザインするかが今後益々重要になってくると言えるでしょう。

どのような関係性をデザインするべきか悩んだときに、「関係性」に名前を付けてみるというアプローチが新たな着想を生み出してくれるかもしれません。
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