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Consensus Singapore: イーサリアムがNeoと出会う

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Consensus: Singaporeが2018年9月19日から20日にかけて開催されました。Coindeskが主催したこのイベントでは、ブロックチェーン業界の主だった人物が登壇し、各自ブロックチェーン技術に関する洞察や専門知識、情報を語ってくれました。登壇者にはNEOの創設者であるダ・ホンフェイ氏(Da Hongfei)と、イーサリアム財団のスペシャルプロジェクトの責任者であるバージル・グリフィス氏(Virgil Griffith)もいました。2人のリーダーは、Coindeskのリサーチディレクタであるノーラン・バウエル氏(Nolan Bauerle)がモデレータを務めた「イーサリアムがNEOと出会う」と題するパネルに参加しました。

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開発者コミュニティプロジェクト

ブロックチェーンプラットフォームでは、様々な分野にバックグラウンドを持つ開発者に対し、一連の破壊的アプリケーションに改革をもたらし、それらを創造するチャンスを用意しています。NEOとイーサリアムの両者は、それぞれのプラットフォームを構成する多数の開発者によるコミュニティを持っています。グリフィス氏は、同社の開発者のほとんどが、ICOを最初の「キラーアプリケーション」として、金融アプリケーションを構築していると語りました。さらに同氏は保険アプリケーションやアダルトエンターテイメントのプロジェクトにもますます関心が集まっているとも述べました。

ホンフェイ氏によると、同様のプロジェクトがNEOのブロックチェーンにもあるそうです。同社の主要プロジェクトの1つがNEXですが、これはハイパフォーマンスな分散型取引および決済プラットフォームです。ホンフェイ氏はさらに、NEOでは開発者にゲーム市場への進出も奨励していると語りました。ゲーム市場はブロックチェーン技術により大いに恩恵を受けると予測されている業界の1つです。

開発者向けの言語

バウエル氏は開発者がアプリケーションの作成に使用している言語に関する話題に移りました。イーサリアムは独自の言語を持つことで知られていますが、NEOでは開発者が様々な言語、特にメインストリームで使用するものを使えるようになっており、ホンフェイ氏はこれが同社のプラットフォームの利点になっていると信じています。恐らく理由は分かるでしょうが、その方がメインストリームの開発者が比較的容易にブロックチェーンに進出できるようになるためです。NEOでは現在C#、Go、Python、Javascript、その他いくつかの言語をサポートしています。

イーサリアムの固有言語によりプラットフォームに何らかの制限が設けられたかという問いに対し、特にその状況の両面を考えた場合、そうではなかったとグリフィス氏は断言しました。グリフィス氏はそれについても説明し、同様に特定のアプリケーションには特定の言語があり(例えばデータベースはSQL、統計情報はR)、それをイーサリアムでは独自の言語と見ることができると説明しました。

分散化のレベル

バウエル氏は分散化の話に移りましたが、これについてはイーサリアムとNEOとでは哲学が異なるようです。NEOはその分散化のレベルについて、また場合によってはその分散化レベルの欠如について、批判を受けてきました。ホンフェイ氏はこれについて、NEOは規制に準拠し、現在のビジネス世界に対応したブロックチェーン技術を提示することにより重きを置いていると説明して、この批判に合理的に回答しました。一方、イーサリアムは反対の領域にあると言われており、検閲への耐性があるとともに、完全にユーザーの立場に立った総合的な分散化を目指して団結しています。ホンフェイ氏はこのような違いを要約し、単純に「デザイン哲学の違い」であるとし、それぞれの対立する見解も実際にはブロックチェーン業界におけるバランスとしての役割を果たすものとしました。

ホンフェイ氏はさらに、ブロックチェーンプラットフォームが「まださほど分散化されていない」のは、ブロックチェーン技術がまだ発展の段階にある、すなわち同氏の言葉によるとまだ「未成熟」であるという事実がその理由であると信じていると付け加えました。常に変化が起きており、プロトコルも常に更新されているところです。

認証とアイデンティティ

まもなく認証のテーマが持ち上がり、バウエル氏はイーサリアムのセキュリティの主要形態が秘密鍵であることに焦点を当てました。秘密鍵とは、デジタル通貨の取引を行う際に、すべてのユーザーが必ず持たねばならない鍵です。秘密鍵ではアイデンティティは開示されません。しかしNEOでは公開鍵によるインフラを実装しているようです。公開鍵はデジタル証明書の管理に必要なテクノロジーです。ホンフェイはこの動きが重要な理由として、NEOが「実際のビジネスの世界」で使われることを目指している点に言及しました。この世界では、信頼性および検証済みのアイデンティティが究極の重要性を持っているのです。

グリフィス氏は、イーサリアムの方がインターネットの影響を受けていると述べましたが、インターネットではものごとがシンプルに維持されているといいます。これはアイデンティティの概念に関連した話でした。しかし、同氏は将来的にはイーサリアムにも何らかの形でアイデンティティレイヤが組み込まれるであろうとも話しました。どちらの判断もそれぞれ拡張性、特に一定の時間内にトランザクションをいくつ通過させられるかに関して影響を及ぼす一方で、いずれのプラットフォームでもそれぞれにとって何が機能するかを見つけていることが分かりました。

理想的に言えば、それがブロックチェーン技術のすべてなのです。どのプラットフォームにも、世界を変容させる立場にある次の段階の技術の使い方に関する意図に関して、独自の目標と焦点を持っているのです。それぞれの理想は異なっても、1つ合意できる点としては、この技術が必要だということです。イーサリアムとNEOはそれぞれの方法で世の中を変えつつあり、差異こそあるものの、互いに相手から学ぶべきことも多々あるのです。これからのブロックチェーン開発者は、業界内でこれらのリーダーたちが互いに対して持つ尊敬と協調的な信条から多くを学ぶことができるでしょう。この業界をより高い極みに持っていくのはこのような精神なのです。

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