私の学校裏サイト記事を茶化した(disった)「はてなブロガー有村さん」の記事にコメントしてみた
「はてなブロガー」と「はてブコメント」を書いていた人たちと、とても良いコミュニケーションが出来たので紹介しておきたい。
「学校裏サイトで娘が実名で攻撃され、父としてメールを送ってみた」からの3つの投稿を終わって、はてなブックマーク一覧を見ていると、「学校裏サイトのいじめ解決が実はマッチョの成功体験、、」というブログ記事を見かけた。 そして、そのブログ記事には150以上のはてなブックマーク(はてブ)がついていた。
<ブロガーの人となりを確認してみる>
ブログは、記事を見るとある程度、人間性がわかると思い、いくつかの記事を覗いてみた。
実際に見てみると、
猛烈に長い文章を短時間で書く能力があり、
複雑なものを体系的に整理でき、
かつ、絵が上手な
アニメオタクである
ことがわかった。
以下のリンク先のページの最初と記事の合間にある絵は、本人が書いたものである。 周りを少し気にしてから、一気に各ページの下の方まで見てほしい。(その時の私の衝撃がわかるだろう)
「ゾーニング考」 http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080603/1212481269
「二次元だから」レ○プ○辱します、ダンコーガイさん! http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080420/1208707142
「俺にだって……勇気を出したことくらい……ある……」 http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080318/1205878374
「キモいよぉ! キモいうえにウザいよちょっと!!」http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20080424/1209044744
アニメやりに東大に入って、フリーで頑張っている彼は、日頃、マッチョな私には付き合いのない人種であることは明らかだった。
<有村氏のブログでの記事を読む>
私の裏サイト記事に対する彼のブログ記事は以下のようなものである。ちなみに「マッチョ」とは、現在の格差社会において、世の中の様々な権力を握る勝ち組の人のことを言っているようだ。
------有村氏のブログ記事「学校裏サイトのいじめ解決が実はマッチョの成功体験、、」から引用-------
(私の学校裏サイト記事の引用)
はてブでは一貫して、吉田氏のご令嬢の大人びた発言が話題になっていて、完結編でもそれは際立っていた。
(私の学校裏サイト記事の最初の会話と完結編まで、その関連を適切に引用)
めちゃめちゃ勝ち組ですやん。お嬢さん。
そもそも吉田氏、、、、相当なエリートである。娘の学校行事に積極的に参加していたというのは、それだけ余裕のある証拠だ。経済的にというか文化的にというか。
(中略)
、、、、『国連』『ボランティア』ってなんか学歴アッパークラスのキーワードだよなあ)、スクールカースト的にはもう圧倒的に強者である。
そういうひとに対する「いじめ」というのは、大多数の平凡かそれ以下の連中の妬みから生まれるものだ。他意のないことをお断りしたうえで申し上げると、このいじめ解決話、下々の連中がうるさいから圧倒的火力のマッチョパンチで叩き潰したという光景なのである。いや、個人的には実に爽快だが。
おそらく世に溢れているいじめの被害者の大半は、吉田氏のご令嬢とは対照的な負け組だろう。スクールカースト的にも文化的にも経済的にも。底辺とまではいかないまでも冴えない私立高校に通ったり通わなかったりする、冴えない下流家庭に生まれた、なんだか背中の煤けてるやつら。そういう連中が学校裏サイトなんかで漠然とひどい目に遭っているというのが、現代のいじめだとぼくは認識、、、、
(中略)
、、、総じて、負け組が生き延びた話というよりはまるっきり勝ち組の成功体験の一環であり、多くのいじめに苦しむ人々の希望にはおよそなり得ない、隔絶した世界の話なのではないか――という印象を強く持った。そう思うと、以下の結びの言葉もニュアンスが異なってくる。
(以下、私のブログ記事の締めの文章を引用)
イジメは辛いかもしれないが、乗り越えれば、必ず新しい生き甲斐や、楽しいことが沢山待っている。
いじめは、一生続くわけではない。だから、一人で考えずに、親、先生、そして、SNSなどの力を借りて、「いじめ」を忘れるぐらい、様々なアクションを皆と一緒に考え、行動に移して乗り切ってほしいものだ。
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----------有村氏のブログ記事の引用ここまで--------------------------------------------
私の学校裏サイト記事3つの中での、娘の会話を的確に分析し、関連付けた非常に面白い記事であった。 エリートであると思われるのは、現実とは違うが悪い気はしない。
<有村氏の記事で問題だと感じた事>
しかし、「こういうしっかりした娘なら、親が手助けしなくても、自分で何とかできたのではないか?」と多くの親や先生が考えてしまい、子供の危険信号を見逃してしまっては、私がこれらの記事を書いた意味がなっくなってしまう。 一見しっかりしているように見える子供達も、いや、そういう子供達こそが、自殺をしたり、逆に人を殺したりという凶行に走ってしまう危険性を孕んでいることを理解してもらわなくてはならない。
また、エリート学校に通っているから、この問題が解消されたと思われてはならないと感じた。 実際、地元の公立中学校だったし、高校、大学もお金の掛からない普通の国公立に行くことを条件としていたので、有名高校でなくても親がしっかりとサポートすれば解決できることを知って欲しかった。
最後に「イジメは辛いかもしれないが、乗り越えれば、必ず新しい生き甲斐や、楽しいことが沢山待っている。、、、」のニュアンスに関しても同様に、どんな境遇だろうが、必ず生き甲斐を見つけられるはずだということを、子供達に伝える重要性をわかって欲しいと思った。
<有村氏のブログにコメントしてみた>
有村氏の上記ブログ記事に、さっそくコメントをしてみた。 「学校裏サイト」に私がコメントを書いた時のように。 以下、私のコメントのサマリ。
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吉田 賢治郎 2008/05/23 21:59
有村悠様
マッチョこと、吉田 賢治郎です。
「けんじろうとコラボろう」をお読みいただき、かつ、非常に興味深い関連投稿いただき誠にありがとうございます。
本記事を読ませていただきましたが(新しい視点でとても面白かったです)、私の文書力の問題から、うまく伝わっておらず、誤解、あるいは、私と私の娘が美化されている面があると思い、恐れながら補足させていただければと思います。
1.「吉田氏のご令嬢の大人びた発言が話題になっていて、完結編でもそれは際立っていた」件
沢山の雑多な、ばかな会話の合間に出てきた言葉やキーワードを、ブログ用に短く編集してあるもので、かつ、あの投稿の趣旨に合う、気の聞いたことをたまたま言った部分だけが引用されています。 言った内容は極力、正確に表現したつもりですが、サマリする関係から、大人びた言い回しになっています。
(略)
また、内面非常にナイーブで、少し人から嫌われただけでもとても傷つきます。 めそめそして、友達と長電話をすることもまれではありません。今回の件も、再三「他人の悪口を言っている」と継続的に書かれたことがかなり応えたようで、私に相談に来ました。 その後はブログの通り。
(略)
2.「(マッチョは)相当なエリートである。娘の学校行事に積極的に参加していたというのは、それだけ余裕のある証拠だ。」
(略)
おそらく、その気になれば、日本の会社なら私より楽に学校に行けるでしょう。
(略)
3.娘が良い学校に言っているご令嬢だという件
(略)
これは、私の長女なのですが、小学校、中学校は地元の市立です。 中学時代は塾さえ行かせませんでした。 高校に入るときに、「金がかかるから、県立に行け」と言いましたが、「いやだ」と行って特進クラスの特待生として、入学金、学費免除で私立(確かに中高一貫校ですが)に入りました。
(略)
服もろくに買ってもらえず、こずかいも月に3千円なので、塾の先生の最近アルバイトをしています。 とても勝ち組の令嬢とは程遠いと思います。
4.「イジメは辛いかもしれないが、乗り越えれば、必ず新しい生き甲斐や、楽しいことが沢山待っている。、、、」のニュアンスの件
(略)
「イジメは辛いかもしれないが、乗り越えれば、必ず新しい生き甲斐や、楽しいことが沢山待っている。、、、」に関しては、私の本当の、それも、非常に強い気持ちです。ぜひ、多くの生徒たちに伝えていただければと思います。
------------------コメントの引用終わり-------------------------------
この私のコメントに対して有村氏から、以上のようなコメントがあった。
--------------有村氏のコメント------------------------------------------------------------------
y_arim 2008/05/23 23:28
吉田様
(前略)
まずは、たいへん無調法な記事になってしまいましたことをお詫び申し上げます。敢えてこのような、ともすれば揶揄に近い、時に攻撃的なスタイルを選択しておりますが(といいつつ、天然でこのようなことになってしまっている面も多々ありますが)、言及させていただいた相手の方に不愉快な思いをさせてしまうこともしばしばです。
この記事にしても、あの程度の分量(書籍に比べればごく僅かといえるでしょう)から無理やり読み取った、吉田様やお嬢様のほんの一面を槍玉に挙げているような、ゴシップ誌じみた下品さがあります。ご気分を害される可能性も、誤解を解かなければ、とお思いになる可能性も十分に予測しておりました。それでもやはり書かざるを得なかったのですが(どうしても開き直りじみてしまいますが、ブログを書くというのはそのような性質の行為だと考えております)、このようにわざわざ訂正の書き込みをいただくお手間を取らせてしまったことについては、深くお詫びする次第です。
(中略)
ぼく自身、過去のことを知りもせずにそれこそ東大出のエリート扱いされ、ストレスを感じることはままあります。「自分がされていやなことを他人にするな」というクリシェに、見事に当てはまってしまっていたことを痛感いたしました。
ことブログなどで描かれる人間性というのは、そのひとのごく一部にすぎないのだということをよくよく考えるべきだ、と反省する次第です。そのような物言いがウケて、こんにち不思議なほどに注目されるに到ったのだろう、とは考えておりますが。
そのうえで、このように吉田様の「生の声」を伺うことができたのはたいへんに幸いでした。ブログを通じた交流とは本来このようであるべきだと考えております。
(後略)
有村悠
------------------コメントの引用終わり-------------------------------
ブログを読むと性格がわかると言うが、私が最初に読んだときのイメージと違い、彼のコメントを読む限り、極めて紳士的でコミュニケーション力があることがわかった。
ただのアニメお宅ではないらしい。 私は、自分の周りにはいない、新しい人種と接するチャンスだと考え、
「もし、有村さんがお酒を嗜むのであれば、一度、本件とは関係なく飲みませんか? 割り勘ですが(^^♪」
とコメントし、実際に会って飲むことにした。
また、有村氏のこの記事に「はてブ」&「はてブ・コメント」をした、はてな村の若者たち(
お互い、誰も会ったことは無いようだ)も誘ってもらい、一緒に飲むことにした。
さて、パーティーだ。 心が弾む。
続き → 学校裏サイト記事で知り合った「はてな村の若者20人」と飲んでみた http://blogs.itmedia.co.jp/kenjiro/2008/06/post-7f50.html
いつも、「つづく」になり、申し訳ないと思っている。 週末に書いて月曜日に公開されるようにしたい。
青少年のネット問題、子育てに関する記事一覧 → 子育てとIT、ネット問題