オルタナティブ・ブログ > けんじろう と コラボろう! >

ビジネスとお父さん業のスキルを向上するIT活用術

学校裏サイトで娘が実名で攻撃され、父としてメールを送ってみた。

»

 高校の娘が学校裏サイトとやらで攻撃された。

 攻撃の内容は、私のような第三者(親だが)から見れば、極めて些細なものだ。無視すればいいのではないかと思っていた。また、この件があるまで、「裏サイト」とか「2チャンネル」というものを知らず、もちろん、見たことも無かった。うちの若者から「吉田さん2チャンで話題になってましたよ」と聞いたことはあったし、学校裏サイトも先月に娘と見た金八先生で見たイメージぐらいしか、持っていなかった。

 書込みの内容は以下のようなものだ。(学校などが想定できる発言を削除してある。言葉尻もなおした)

<誹謗中傷の内容>

「、、○○(私の娘の実名)って、いろんなところで、みんなの悪口を言ってるらいしいよ」

「○○(くん)に色目つかってない?うざいよね。 ○○(くん)も無理に付き合わずに○○(私の娘の実名)を無視すればいいのに。」

「○○(娘)の顔ってヒドクない? 臭そう。 誰か教えてあげなよ」

「話すとブスがうつりそうだから、いやだ。 目が変だよね。鼻も」

   :

 この他にも、もっとひどいことが書かれていたが、このブログを読んでいる皆様の中で、私の娘が実際にそうなんじゃないかと先入観を持たせてしまう可能性もあるので、ここには書かないことにする。

 とにかく憶測に基づいた誹謗中傷や攻撃的なメッセージが断続的に書かれてきたらしい。

 私は娘に

「これだけ書かれるってことは、実際、そう思われるようなことやってるんじゃないの? 3人が同じこと言ってるジャン。 だいたい目立ちすぎるんだよ。いろんな委員長とかリーダーシップとってるから叩かれやすいんだよ」

と心ないことをいってしまったが、

「3人が同じこと書いてるんじゃなくて、一人の子が一人二役してるんだよ。 こうやって悪口が好きな人を集めて、人数を増やしていくのが作戦なんだから。そして次は、"みんな言っている"と自分たちを正当化して攻撃してくるのよ。」

「実際にやっているなんてありえない。委員長だって、やることが悪いとは思わないし、お父さんの血だから、目立つのは、しようがない」

と言い返された。 確かにその通りだ。

 また、学校裏サイトなんか見なければいいんだ、と言ったのだが、

「裏サイトなんか見ないよ。だけど、クラスや部活で"おまえ、昨日ひどいこと書かれてたぜ"とか、"みんなの悪口を言ってると書いてあったけど、本当なの?"と聞かれて裏サイトに自分のことが書かれていることが噂として伝わってくる。 それも、裏サイトに書かれていることに、さらに尾ひれがついてひどい噂になるのが耐えられない」

とのことだ、なるほど。

<誹謗中傷を書いた者にメールを送ってみた>

 自分の子供が不幸な境遇にあるのがわかりながらも無力であることほど辛いものはない。裏サイトで攻撃されている娘の父として何が出来るだろう。

 このサイトはハンドル名にはメールアドレスが組み込まれており(任意)、ハンドル名を選ぶとメールが送れるようになっている。 

 しかし、ほとんどの書込みが「名無し」などのハンドル名なのだが、3人のうちの一人は、なぜか、ちゃんと固有のハンドル名がいれてあった。 しかし、私の娘を攻撃するコメントのところにメールアドレスは登録されていないようだ。 

 そのハンドル名の過去のコメントを追ってみると、宿題情報交換のコメントのところでメールアドレスが登録されていた。(ハンドル名を選ぶとメールアドレスが取得できる)

 少し不自然な感じもしたが、メールでラブレターを送ってみた。 どうせ、ダミーだろうが。

「あなたが、○○学校の掲示板で攻撃の対象にしている○○さんは、私の娘です。 私が愛する娘に対する、このような書き込みを見ていると、とても辛いのです。 恐らく、それほど悪意はなく、軽い気持ちで書いているものと思いますが、やめていただけないでしょうか。 私の気持ちを理解ただき、ご協力ください。 よろしくお願いします。」

送信してしばらくしても、エラーは返ってこなかった。メールアドレスは、存在しているようだ。

<何と返信が来た>

 驚いたことに翌日にメールの返信が来た。内容は、"そのような書き込みをした覚えがない"というものだった。 しらばっくれている、と思いながらも丁寧にやりとりを続けた結果、このメールの相手は20代の会社員であり、あのコメントを書いた本人ではないことがわかった。

 しかし、完全なダミーではない事から考えると、裏サイトで私の娘を誹謗中傷している者は、この会社員とメールでやりとりしているか、この会社員がどこかのサイトに書き込みしたのを見て、そのメールアドレスを使ってコメントしている可能性がある。

 そこで、その会社員のアドレス帳の中の高校生に対して「私のアドレスを使って、掲示板へ書き込んでいる人がいることがわかった。あなたのまわりに、そのようなことをしているかたがいたら、連絡してほしい」とメールを送ってもらうことと、この会社員が、なんらかの書き込みをしたサイトでメールアドレスがわかるところに、同様のメッセージを書いてもらう約束を取りつける。 少しは効果があるだろう。

さて、次に、私の娘を攻撃している裏サイトに私自身が実名でメッセージを書き込んでみることにした。

次回に続く → 娘を攻撃する学校裏サイトに親としてメッセージを書いた結末

最新記事一覧 → けんじろう と コラボろう!最新記事

<関連記事>

○ 青少年のネット問題に関する記事一覧青少年のネット問題

○ お父さんの子育てに関する記事一覧 → 子育てとIT

<カテゴリーリスト>

(*本記事は、半年以上前にこのブログに投稿するために書いたものですが、身内の恥と思い、公開をやめていました。 最近の「学校裏サイト」の多くの投稿を見て、思い切って公開することにしました。 記述が進行形になっていますが、ご理解ください。

Comment(26)