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イチロー 史上初のランニングホームラン! 「無口なプロ」こそ成功する

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 メジャーリーグのオールスターが開幕した。 最初のバッターは、もちろん、1番バッターのグローバルスタンダード「イチロー」。 「すごいなー」と思いっていると、いきなり試合が始まりもう2球目だ。 「いいところを見せてよ」などと思うまもなく、2球目が投げられ1、2塁間のヒット。

 あっけないが凄いものだと感嘆して、ワンセグを閉じて同僚に返す。

 日頃から「無口なプロ」は強いと感じている。 メジャーリーグに行ったプロ野球選手だと野茂や松井もそうだし、サッカーでは中田などは典型だろう。 「無口なプロ」は格好いいのである。 プロの技、秘めた夢や目標、そして、それに向けたひた向きな努力

 そんな「無口なプロ」の人間味を垣間見る時。 それがまた、われわれを惹きつける。 いつもと違うちょっとした会話だったり、感情を爆発させる瞬間である。 それは万歳やガッツポーズ、涙の場合もあるし、はにかんだ笑顔の時もある。
 イチローがビールかけで、はしゃぐ姿になぜか感動してしまうのである。
 最近の若者からも「無口なプロ」が登場している。 有名なところだと「ハンカチ王子」「ハニカミ王子」だ。

 高校野球での熱闘で「無口なプロ」ぶりを披露し、スター扱いされて、有頂天になって早稲田では失敗するかと思いきや、見事に早稲田優勝に貢献した。 無口な斉藤が人間味を見せた優勝後のキャンパス(?)のステージでの挨拶もまたいい。 不器用そうなイメージで、みんながハラハラしながら見ている中「先輩達ように笑いはとれないので、、、ここでイメージも崩したくないので、、」と茶目っ気たっぷりの人間味を見せた後で、早稲田黄金時代のような信念のある話を短くしている。

 史上最年少でプロゴルフの大会で優勝した「ハニカミ王子」こと石川選手もそうだ。 ゴルフのプレイは常にストイックで真摯な姿勢で取り組み、言葉は少ないが記者からの変な質問にも少ない言葉で丁寧に対応し、偉ぶることもない。 そして「これからも爽やかなイメージを大切に、、、」というおちゃめな発言で人間味を垣間見せるのである。

 「外国人ビジネスマンが感じる日本人の”サイレント”」でも書いたが、この「無口なプロ」こそ、日本の強さであり、あらゆる日本人から好かれる人間であろう。

 さて、会社に目を向けていると、やはり長い目で見れば「無口なプロ」ほど成功しているように思う。
 給料が安いだの、仕事が多いだの、あいつは馬鹿なのに要領がいいだの、うちの上司や会社は駄目だのと愚痴をたれない。 仕事を頼んでも納得しなくては受けないが、一度受けたらプロの技を見せてくれる「無口なプロ」は成功している。

 経営者に目を向けてみると
 以前、「ヘッドハンティングされる人ってどんな人」で書いたが、
「日ごろは、おおらかだが、時々垣間見える経営のプロとして厳しい雰囲気
「時々見えるお茶目な魅力
も「無口なプロ」のイメージと合うし、「偉大な経営者は謙虚で控え目~堀江被告 実刑判決と経営者像 2ビジョナリー・カンパニー 2を引用して書いた、
「偉大な経営者は、謙虚で、物静かで、控えめで、内気で、恥かしがり屋
とも合っているように思う。

 まわりで偉くなっている人を見てもそうだろう。 無口だが芯があり、ある面では皆から信頼されている。 しかし、ここぞというときにはパワーを発揮しているではないか。

 このようなプロフェッショナル、その道のエキスパートが日本を支えているのだ。 何よりも「無口なプロ」は日本人の目から見て格好いいのである。

 部長、事業部長と管理職・経営者を目指すとしても、スペシャリストとしての道を歩むにしても(管理職や経営者はマネジメントや経営のスペシャリストだが)、「無口なプロ」を極めることから始まるのではないかと思う。

 その中で、「プロ」としての成果として示せることが重要である。 わかりやすく根本的な原因や解決策を示せる報告書や企画書かもしれない。 製品の開発や営業の売上数字かもしれない。 改善活動で会社全体の業績に誰からも明らかな大きな貢献をすることかもしれない。

 いずれにしても、なんらかの形で表現しなくてはならない。 「俺は頑張っているけどわかってくれない」では駄目だ。 野球でも会社でもチームで活動しているのだから何らかの形で成果をVisibleにし、共有して、コラボして初めて「チームや組織に貢献」するからである。
 「無口なプロ」は話すこと以外の方法で、実績や存在価値を証明する力を持っている。

 20代、30代でで仕事に成功し、人からも好かれる人間になっていい人生を送りたければ、「無口なプロ」を目指してみればどうだろうか。 私はこれからも「無口なプロ」を応援していきたい・

で、私は? 「無口なプロ」にはなれない。 私は「日頃はへらへらしているが、いざとなると厳しいプロの仕事をする」というスタイルを目指している。 映画で言うと「ビバリーヒルズ・コップ 」のエディ・マーフィか。でも、やはり「無口なプロ」の美学に憧れる。

  p,s, ランニングホームランも打ったそうだ。 まったく脱帽だ。

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