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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その25 小さな攻撃者

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海外旅行・出張危険回避講座

(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その25 小さな攻撃者 

 

このシリーズをぜひ一読だけをされることを!

ご注進!ご注進!
 25回目! この海外旅行と出張危険回避講座のブログのシリーズは、よく続いたものだ。ほぼ書籍1冊分になってきた。

 25回分のこのシリーズのブログ全部を一読されるだけで、間違いなく海外(及び、国内での)旅行のリスクは減る!一読だけをしていれば、回避できる危険がものすごく多いのだ。
 私の20年間の海外滞在、年に数カ月に及ぶ海外旅行を通じて体験し、見聞きしてきたノウハウである。特に細かい危険は、自分の体験を中心にしているので、25回の連載を一度だけでも通読されていれば、それに類似した体験の時に、防御体制を取れ、回避できるものが多い。
 海外旅行は安全で普通だ。トラブルになってからでは、酷い目に遭う。事前に防止してこそ値打ちがある。面倒でも、いままでの連載を、コツ、コツと開いて読んでいただきたい。

 被害に遭って、このブログを読んでもらうのは著者としても悲しい             樋口健夫

 

観光地の小さな攻撃者 ジプシーの子供たち
 観光地や地下鉄などで、ふっと気が付くと、小さな子供たちに取り囲まれている。みなりもわざとか汚い。髪も前世紀から洗っていない感じだ。ジプシーという言葉は、ひょっとすると差別用語になっているのかもしれない。これらは高度に操作された鵜飼い式の子どもを利用したかっぱらい集団である。
 特に日本人女性が狙われる。上等のハンドバッグや手提げ鞄をぶら下げていて、独りあるいは、二人ていどの女性では、格好の攻撃目標になる。


 地下鉄のような狭い場所では、男性と一緒の女性でも、お構いなしに近寄ってくる。
 頭もぼさぼさ、身なりも顔も汚い。男の子も、女の子もいる。女の子は長い汚れたどぶに落ちた人形のようなスカートを穿いている。子供たちは、何かをせがむように近づいてくるが、これが実に恐ろしい。手に新聞を持っている子供もいる。
 たちまちにして、あなたは取り囲まれる。正確にはあなたの胸から下は、子供たちの集団で囲まれた作業場となる。一斉に子供たちは、仕事を分担しながら作業に取りかかる。

 まず新聞で遮蔽しながら、ハンドバッグを奪おうとする。ハンドバッグを開けて、中の財布やカメラを探す。ハンドバッグのバンドを女性が握っている場合は、ナイフやカミソリで切ることもある。
 ポケットに手を入れてくる子供もいる。とにかく全部が起こる一瞬の出来事で、ハンドバッグや、財布やカメラなどのめぼしいものを手に入れると、子供たちは一斉に散らばる。そうなると、だれが盗って逃げたか分からなくなる。

 地下鉄で、ハンドバッグのバンドを切られて盗られた日本人女性が、逃げていった子供たちの一人の女の子の手を捕まえたら、その女の子は、いきなり自分のスカートをパッとめくって、「なんにもないよー」っていう格好をしたので、手を離さざるを得なかったという。
 パリやローマなどの観光地に棲息するこれらの浮浪者の子供たちの集団攻撃だが、実はそれを指揮している大人が、見守っているだ。そして、その大人の指示通りに、子供たちが攻撃と奪取を繰り返している。
「よし、あの日本人女性を攻撃してこい」とやるのだ。
子供たちの一人を捕まえたら、その元締めがたちまち出てきたという話もあった。真っ昼間の犯行であって、息つく暇もないほどに、一瞬のことだ。


 フランス人と話していると、まず狙われる目標とならないこと。小さな上等のブランドモノのハンドバッグをうれしそうにフランスでは、ぶら下げて歩かないこと。子供たちは小さいので、近づいてきたら、ハンドバッグを片手で頭上に持ち上げて、走って逃げるのが一番。高く持ち上げてしまうと子供たちには絶対に届かない。


 最悪は、子供たちの足を踏むことだという。万が一でも、子供たちを叩いたり、髪の毛を引っ張ったりすれば、それを見た胴元が仕返しに出てくる可能性がある。子供たちの何人かは、ナイフやはさみなどの武器を持っている可能性もあるので怖い。


 一番効果のある防御方法は防犯ベルをならすことだ。バッグの外から、バッグに入れてある強烈な防犯ベルを鳴らして、子どもたちの背丈で保ては、まず小さな子供たちには、精神的に対抗できないだろう。

ポイント 
(1)あまりに一瞬のことであるが、冷静に考えて対処する。
(2)逃げられれば、走って逃げる。車両内では他の大人の後ろに隠れてしまう。
(3)かなりの大きな音のする防犯ベルを取り出して鳴らす。(これが決め手)
(4)小さな攻撃者に危害を加えない。せめて足を踏むだけにする。

 

 


アイデアマラソンの一口知識

アイデアマラソン発想法は、
①自分の思考ノートを持つ。
②毎日何かを考えて書き残す。領域は問わない。何を書いても構わない。
③できるだけ絵を描く
④書いた後で、まわりと話をする
⑤最良の発想を実行する。
これだけだ。

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最新刊のアイデアマラソンの本
「仕事ができる人のノート術」(東洋経済新報社)
一読すればあなたも、毎日発想を残すことができる。それがあなたの財産だ。

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