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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その26 バスの荷物

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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ)その26   バスの荷物

 

ぜひ一読だけをされることを

 26回分のブログ全部を一読されるだけで、間違いなく海外(及び、国内での)旅行のリスクは減る!一読だけをしていれば、回避できる危険がものすごく多いのだ。
 私の20年間の海外滞在、年に数カ月に及ぶ海外旅行を通じて体験し、見聞きしてきたノウハウである。特に細かい危険は、自分の体験を中心にしているので、26回の連載を一度だけでも通読されていれば、それに類似した体験の時に、防御体制を取れ、回避できるものが多い。
 海外旅行は安全なのが普通だ。トラブルになってからでは、酷い目に遭う。事前に防止してこそ値打ちがある。面倒でも、いままでの連載を、コツ、コツと開いて読んでいただきたい。             樋口健夫

バス旅行の荷物
 知り合いの会社で、社員旅行でイタリアに出かけると聞いて、
「その人数なら、イタリアを旅行すれば、まず間違いなく犯罪の被害に遭いますよ。相当、事前に危険性を社員のみなさんに訴えておくことですね」と、私は旅行の幹事に数冊の旅行中の犯罪を防ぐ私の著書を送った。「この本を読んで、関係しているところを、社員全員に徹底することですね」
「了解しました」と、幹事から返事が来ていた。
 旅行から帰ってきて、
「いかがでしたか」と尋ねたら、
「観光バスで荷物を抜き取られました」という。


 イタリアの(都市名は尋ねなかったが)都市で観光バスに乗って回っている間に、バスの外側の下の胴体に収納していたスーツケースをいくつか盗まれてしまったという。日本人の添乗員が付いていたはずだが、犯行を防げなかった。
 観光でぐるぐる回っている間に、どこかで荷物を抜き取られてしまっていた。多分に運転手が手引きしたり、少なくとも運転手の管理責任が問われる事件である。さすが、イタリアだと感心したことがある。

 ナポリには、スリや置き引きなどの専門学校があると言われる犯罪の国である。何が起こるか分からないものだ。
 荷物収納の蓋を閉めた後、外から南京錠で閉じる位の用心が必要だったということだ。
 海外でバスに乗って旅をする場合に、荷物をバスの車体の下の収納場所に入れて扉を閉めるが、荷物を途中の停車場所で抜き取られたり、(故意か過失か知らないが)他人のバッグを受け取っていく事件が起こっていることは事実だ。

 日本の成田から都内へのエアポート・リムジンバスのサービスのように、バスの運転手が荷物の引換券を発行して、その券の照合で、荷物を引き渡す方式であれば日本では安全だが、それでも海外では信じられないこともある。
 似ている黒いピギーバックでは、たしかに類似のものが多いので間違いもあるだろうが、故意に抜き取る犯罪者もいるはずだ。

 それを防ぐには、まず荷物に、明確に分かる外付けの目立つ色のベルトを取り付けることが大切だ。これはバスだけでなく、飛行機の預け入れ荷物でも、鉄道でも、ホテルでも同じように役に立つ。

 さらに、私はバスの車体の下に、荷物を預ける場合には、荷物を取り出す側の座席に座ることにしている。そして、途中停車して、荷物を出しているのを常に窓から監視しているのだ。場合によっては、一端、バスを降りてでも、自分の荷物の安全を確保する。

ポイント 
(1)自分の荷物は、自分で安全を確かめながら旅行すること
(2)イタリヤ、フランス、スペイン、インド、中国では、荷物の安全確保は、絶対に大切で、バスの中でも、食べ物を貰って食べてはいけない。


アイデアマラソン一口メモ
アイデアマラソンは、どんなことでも構わないから考えたことを書き留める習慣であるが、この習慣を付けるための最低の期間は3か月前後だ。3か月ほど、毎日考えたことを書き留めていると、ほんの少しだが、考えを頭の中でまとめると、「そうだ、書いておこう」という気持ちになる。これが大切な一歩である。

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