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元2ちゃん管理人のひろゆき氏が書類送検だって・・・やれやれだぜ(JOJO風に)

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今さら、ニュースソースを示す必要も無いとは思いますが、今月20日に元「2ちゃんねる」の管理人「ひろゆき」こと西村博之さんが書類送検されたとのこと。
容疑は麻薬特例法違反のほう助容疑だそうです。

「やれやれだぜ」

なんて、JOJOの奇妙な冒険のセリフがぴったりなニュース。

犯罪の定義すらも覆しかねない警察の一連の動作に愕然としたのです。

>> 事件のあらまし

様々なニュースで言われていることですが、一応一連の流れを記すことにします。

昨年5月にインターネット掲示板サイト「2ちゃんねる」に覚せい剤売買の書き込みをした50台の男が麻薬特例法違反で逮捕、起訴され実刑が確定したことに単を発します。

その後、警察は違法な書き込みを放置した、として2ちゃんねるの家宅捜索し、元管理人であったひろゆき氏も書類送検されたというもの。

>> 書類送検の正当性は?

書類送検というのは「容疑者」である可能性を有していると警察が判断した者について、調書やその他証拠を検察に提出する手続きのことです。ですから、警察はひろゆき氏に容疑がある、もっと平たく言えば「法律違反をしてる」と疑っている、ということ。

振り返って今回の容疑は、「違法な投稿をされていることを知りながら、放置をした」というもの。疑いに値するものでしょうか。

ひろゆき氏は同掲示板の管理、運営からすでに離れていることは周知の事実です。そして、対象になっている投稿内容は昨年5月のものであるため当時の管理者にもあたらない。
事件書類の詳細を知らないので、詳しくはわからないものの、一般的に考えれば「どこに罪があるのか」と首をかしげたくなる。決定的な証拠でもあるのだろうか?
事件当時の管理、運営者までが書類送検など、「容疑」とする限界の境界線ではないだろうか。

>> ITにかかわる人間は常に犯罪の影におびえていなければならない?

もし仮に、証拠も無く書類送検したとしたならばITにかかわる人間は、常に犯罪と隣り合わせていることになってしまう。
例えばもし、10年前に納品した顧客管理システムがあったとして、当時の担当者はすでに別のPJでシステム開発をしているとする。そこで、このシステムから顧客のデータが盗まれたとして、盗まれた時点の運用管理者だけでなく、開発納品したエンジニアも社内懲罰ではなく、刑事罰に問われることになるだろうか。

ありえない、ありえないです。こんなことがまかり通れば、僕らはパソコンひとつ、携帯ひとつ売ることも作ることもできなくなってしまう。

「winy事件」のときも同じだけれど、この釈然としない思いは何だろう。

まぁ、でもきっと書類送検に値するだけの「何か」を警察がつかんだのでしょう。そう信じなければ僕だっていつ犯罪者になってしまうか分からないのだから。

<了>

-正林 俊介-


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