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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

組織の崩壊の始まりと復活

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数名までの組織であれば、
一人のリーダーが引っ張って行けばよい。
しかし、10数名を超え、組織がまさに組織として分化しはじめるあたりから、
組織を維持し、1つの方向に向かって引っ張ることは難しくなる。

なぜこうなるのか?

それは1人のリーダーだけでは組織を引っ張ることが困難になるからだ。
1人の人間が責任を持ってみられる人数は5人と言われている。
10数名の人数となると、リーダーの下にその下の人間をみるミニリーダーが必要になる。
どこの会社も多かれ少なかれ、この様な組織構造になっているはずだ。
それでも、なぜうまくいかなくなるのか?

1.リーダー、ミニリーダーのどこかで機能不全をおこしている。
2.そもそも方向性がまちがっている。

のどちらかだろう。

方向性が間違っているとすれば、これはどうにもならない。
しかし、リーダー、ミニリーダーのどこかで機能不全をおこしているとすると、
これは何とかなるはずだ。
ただし、リーダー、つまりトップがちゃんとした意思決定がくだせれば!である。

なぜなら、トップがどこで機能不全が起きているかを把握して、
どう、それに対して対応するかを意思決定しなければならないからだ。

これが簡単ではない。
言葉で書くのはたやすい。
ミニリーダーを変えればいいだけだ。
それがなかなかできないという組織は多い。
しかし、それを放置して組織そのものを崩壊させるとしたらどうだろう?
それでも意思決定できないトップはいる。考えられないことだ...

さらに最悪なのはこういう意思決定ができないトップがいるということだ。
これが、トップだけでなく、
ミニリーダーも含めて同様のタイプだとしたら、
これは大変なことになる。

人は大事である。
雇用した責任。任せた責任。
しかし、組織が崩壊すれば、他のすべての人を路頭に迷わせることになる。
その重みは、前者と後者では次元の違う重みがある。
これを理解し、迅速な意思決定をしなければならない。
それが、トップ、そして、その下にいるミニリーダー達の役割であり、責任である。

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