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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

『世界のトップスクールだけで教えられている 最強の人脈術』

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 私は人脈というものがビジネスに多大な影響を及ぼすことは、十分承知しているが、異業種交流会や、面白くもない会合に出て、役にも立たない名刺交換をしたり、つまらない話をさも楽しそうにするのが嫌いで、この手の本はこれまでほとんど読んでこなかった。しかし、この本は、タイトル通りにとってはいけない。人脈術と銘打ってあるものの、これは人を起点としたマーケティング術、プラットフォーム構築術の本と捉えた方がよさそうだ。

 考えてみれば、人とあまり交流しようとしない私も、著者である平野敦士カール先生とはTwitterでお声をかけていただき、何度かお会いさせていただいている。他にも、ご高名な方々とSNSを通じて知り合いにならせていただき、実際にビジネスでご協力いただいたりもしている。よって、この本に書かれているように戦略的に人脈を作り、ビジネスに繋げること、また、事業を立ち上げることは、絶対にできると確信できる。

 この本は、これまでの人脈本とは一線を画する本だ。この本を参考にして、戦略的に仕掛けていけば、私のような面倒くさがりや、引っ込み思案の方も、未来のための"戦略的人脈"を作ることは可能になるはずだ!

 また、私が参考になったのは、採用する社員をどのような人にするかということだ。会社というのは、どうしても、その会社に合っているかどうかという視点で採用をしがちで、結果、「強い紐帯」とはなるが、永続的に成長する会社になるかは疑問だった。意識的に「弱い紐帯」を念頭にいれて採用することで、絶大な力が会社にもたらされることがわかった。今後の採用の際には、ぜひ、考えたいポイントになった。

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