vSphereとHyper-Vの特徴とメリット

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こんにちは。既に年末年始休暇に入られている、もしくは今日が最終出社日の会社員の方も多いのではないでしょうか?私の会社も今日が最終出社になります。多少の残務もありますが、今年は安心して年を越せそうです。ただ、元旦の朝9時に「うるう秒」がやってきますので、お客様のシステムに影響が出ないかを気にしなければなりません。

今年最後は、仮想化環境の2大巨頭である、vSphereとHyper-Vについてお話します。

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vSphereとは、VMwareの登録商標で、VMware ESX/ESXiやVMware vCenter Serverなどの製品やオプション機能から構成されるソフトウェアスイートの総称のことを言います。ソフトウエアスィートというのは外資系のISVではよく使う言葉ですが、特定用途向けに一まとめにされたソフトウェアパッケージを意味したものです。

またHyper-Vはマイクロソフト社のサーバー仮想化技術のことで、Windows ServerやWindows 8の機能として実装されている他、Hyper-Vの機能だけを有する無償のHyper-V Serverという製品もリリースされています。

現実的な国内の市場シェアで見ますと、VMwareは仮想化の専業ベンダーとして、その製品は全世界でFortune 100の全ての企業を含む400,000社以上で採用されており、仮想化製品のスタンダードとして世界中で広く使われています状況にあります。国内においても日経225の93%を含む7,000社以上の企業で採用されています。さらに、国内のサーバ仮想化のマーケットシェアは80%以上を確保しており、最近話題となっているプライベートクラウド市場においても、90%以上の圧倒的なシェアを獲得している製品となっています。

■vSphereの特徴について

VMwareの仮想化は、幅広いOSをサポートしており、ウインドウズのみならず、Linux/Solaris/BSD/Netwareにも対応していることから、幅広い選択肢が用意されているのが大きな特徴です。また主力のウインドウズOSについても、多くのバージョンをサポートしていることから、古いアプリケーションをハードウェアのライフサイクルに併せて改修することなくそのまま利用することができ、システムの移行コスト、開発コストを削減することができる点も特徴となっています。仮想化にあたっては想定外の余分なコストがかかりがちですが、そうした部分をしっかり排除している点が市場では大きく評価されています。またVMwareの仮想化はセキュリティや管理といった側面でも優れた特性をもっています。Hyper-Vなどの一般的な仮想化は汎用OSの機能の一部として実装、提供されていることから逆にレガシーなOSのコードを多く含んでおり、セキュリティホールバグのリスクが増加することが多くなりますが、VMwareはこうしたリスクを著しく軽減することができるのです。

さらに、VMwareは軽量なソフトウエアであることも大きな特徴といえます。Hyper-Vは、汎用OSの一部として提供されるためファイルサイズは、約5GB。それに対して、VMware vSphere 5.1は、約144MBと非常に軽量であり、攻撃対象となる領域が小さく、高い安全性を確保することができます。VMwareの仮想化は、高いパフォーマンスを実現することができ、24台~30台といった高統合率でも性能劣化なく安定動作することが実証されており、大規模な仮想化にしっかり対応する点も特徴の一つといえます。

■vSphereのメリット

vSphereを利用した場合、様々なメリットが生まれます。仮想化を実施した場合、そのファイルをバックアップしておけば、環境すべてをバックアップすることができハードウエアの物理的な入れ替えが簡単に行えるというメリットがあります。したがって故障リスクが高まってきた場合には物理サーバーを入れ替えるだけで環境構築が簡単に終了できるという点は大きなメリットです。とくにvSphereは対応しているOSが幅広いため、こうしたメリットを最大限に享受することができるのです。
またメモリまわりでは物理メモリが少なくても同じOSであれば共有できる部分をvSphereが自動的に取りまとめてくれますから、物理メモリの利用をかなり低く抑えることができる点も大きなメリットです。これは実際に利用してみると顕著にその効果が現れることになります。
さらに同じ環境をコピーがしやすくなっていますので同じ環境を複数簡単に構築できるのもメリットといえます。

■Hyper Vの特徴について

Hyper-VはWindows Server 2008で初めて実装されたもので、毎回バージョンアップが行われており、より多くの機能追加や強化が進められています。Hyper-Vは大規模環境での性能の向上や管理性の向上を実現していますので、ホスティング業者のような大規模環境でも力を発揮できるポテンシャルを持っているのが大きな特徴といえます。また、中小規模のシステムにおいてもコストパフォーマンスの高い仮想環境を構築することができるようになっており、こちらもさらなる特徴ということができます。

■Hyper Vのメリット

VMwareが高いシェアを維持する中にあってWindows Server Hyper-Vが、競合他社を上回るペースで国内に広がりつつあります。
実際に、新規の仮想化導入に加え、競合他社の製品からの乗り換え事例が目立つようになってきています。これは、Hyper-VがWindows Serverの一機能であり、この機能を有効にするという作業のみで、簡単に使い始めることができる点にあります。仮想化を始めてみようと思った瞬間に、専用の製品をわざわざ高いコストで調達してインストールすることなしに、即座に使い始めることができる点は大きなメリットといえます。
またウインドウズの延長線上で利用することができることから、特別なトレーニングや社外のサポートを必要とせずに利用を開始することができるのも大きなメリットになっています。サーバーのみならずウインドウズ8にも実装されていますので、小規模の企業などでも簡単に利用できるところが大きく請けているものと見られます。

■vSphereとHyper-Vのどちらがいいかは利用者次第

この二つの商品のどちらを選ぶべきかについてはいろいろ悩むこともありますし、利用するゲストOSや規模だけでなく、現行の環境や運用要件、連携するシステムなども考慮して選択することが必要となります。ただし商品の進化が進み、この二つの商品には機能的な差がほぼ無くなりつつあり、コストパフォーマンスと慣れ親しんだ環境による優位性から、Hyper-Vを選択するユーザーも増えつつあるのです。
また今後はクラウドサービスとの連携についての親和性という点から選択していくことも重要になります。

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