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橋本正徳の非営利な活動を報告します

「非営利」を考える

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Peace

NPO法が制定された背景には、1995年に起きた阪神淡路大震災があった。被災地で多くのボランティアが支援活動を行い注目を浴びたことから、政府がボランティア活動を促進する目的で制定した。

こういう経緯から、日本ではNPO法人とは、ボランティア活動をする団体である、というイメージが強くなっていった。だから今も、NPOが利益を上げるということに、ピンとこない人が多い。

(略)

簡単に言ってしまえば、「非営利」とは、集めたお金を分配しないという意味である。NPO法人は収益を分配することはできないが、営利企業である株式会社や有限会社では分配することができるという、その差があるだけなのだ。つまり営利企業との違いは、お金を集めた後の使い方にある(NPO法人が立ち上げた事業には、通常の会社と同じように所得税もかかる)。

社会起業家になる方法』より

僕も、「非営利」と聞くと、「利益を上げちゃいけない」と思っていた。しかしながら、何かを促進するためには、原資というものが確かに必要になってくる。「金が動く」のだ。そのためには、利益を上げることが必要になる場合も多い。また、「非営利」と似た響きかもしれない「ボランティア」という言葉についても、誤解があるかもしれない。「ボランティア」というと無料のイメージがあるが、そうとも言えない。

ボランティアは、古典的な定義においては自発性、無償性、利他性に基づく活動とされてきた。しかし近年ではこうした定義への再検討が加えられている。まず無償性に関しては、有償ボランティアという存在が出現し受け入れられていることで、ボランティアの定義から外れつつある。

一方、先駆性、補完性、自己実現性といった新たな概念がボランティア活動の特徴として指摘されるようになっている。先駆性とは、ボランティア活動が既存の社会システム中に存在しない役割を担うことが多いということから指摘されるもので、こうした先駆性を持つ存在をチェンジエージェントと呼ぶ。ボランティア分野のチェンジエージェントとしてティーチ・フォー・アメリカなどが挙げられる。補完性とは、既存の行政システムでは対応しきれないニーズを満たす性質のことである。自己実現性とは、ボランティア活動がそれに参加する個人の自己実現の場の役割を果たす性質に注目した概念である。

ボランティア - Wikipedia』より

一方、営利企業も、社会に貢献することを徹底的にがんばっていくならば、僕には、NPO、ボランティアと変わらないように見えてくる。そうすると、選んだ手段はどのような形だとしても、「社会的企業」と呼ばれるジャンルになる、もしくは「社会的企業っぽく見えるもの」になるのだろう。その辺を深く考察すると、「仕事」とは?「お金」とは?という価値観が、相当に違ってくるかもしれない。さらには、とおりすがりのムーヴメントかもしれない「社会的企業」というやつは、僕らの「仕事」「お金」の価値観が変わっていっている「歪み」から発生したものかもしれないと考えることもできる。とにもかくにも、「平和」「幸せ」を求めての手段を巡って、「仕事」「お金」の価値などがグラグラ動いている時期なのかもしれない。

営利企業と非営利の狭間で、いろいろと、書きたいこと、「もしかしたら、こうなのでは?」と考えていることがあるが、また、まとまった時間を作るなり、小分けにするなりで、展開していけたらと思う。ひとまずは、危うく、今週の金曜日はオルタナティブを更新しないところだったので、慌てて書いている(今週頭にすべて書いたのだが、なにか計算間違いを起こしてたようだ)。

社会起業家になる方法
大島 七々三
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参照:社会的企業について
写真:bitzi

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