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チームリーダーが新入社員(スマホ世代)を育てる上で知っておきたいこと

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 2016年4月14日以降続いております熊本および隣県における地震の被害により、亡くなられた方に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。1日も早く地震が収束に向かい、被害が拡大せずに復興が進みますようお祈り申し上げます。

 
 2016年度の新入社員が入社し、間もなく1ヶ月。チームに新入社員が配属された組織も多いのではないでしょうか。そこで、今年の新入社員研修を担当した際の印象を元に、育成上のポイントをお伝えします。

状況対応しなければならないことが、ずいぶん多くなっている・・・
 
今年、新入社員研修を担当し指導をしながら、あらためて感じたことがありました。それは、「状況対応すべきことが多い・・・」ということです。

 1つわかりやすい例として挙げられるのは、「封筒の宛名書き」。

 いかがでしょうか、会社に送られてくる封筒。封筒の形は一緒でもあて名の書き方やレイアウトが、会社ごとに違っていないでしょうか?

 入社時研修では、ビジネス文書の項目の中で「封筒の宛名書き」を市販されているテキストの「見本」をもとに書いてもらうワークがあります。そのワークでは各人に、A4版が入る角型封筒を渡し、宛名書きをしてもらいます。
 市販テキストの「見本」には、表面に、あて先とあて名を縦書きに。裏面に自社の住所、所属先、名前、日付を縦書きで記載すると書かれています。

 しかし、封筒の下部に、会社名、住所、連絡先が横書きで印刷されている封筒の場合はどうなるでしょうか。

 社名などが横書きで印刷されている封筒の使い方は、表面の「あて先」「あて名」は横書きし、会社名、住所の横に、部署名と担当者の名前(または印)でOKとなります。

 要は、見本が、実際の使い方とは異なる方法を示されているケースが増えているのです。

 そのため、「見本」に示された構成と考え方の背景を示し、実際に活用する場合の考え方をある程度伝えておかないと、対応できません。(最近では、封筒はあて名印刷されたシールを貼ることや、直接印刷されることも多いのですが、職場環境により必要な場合もあるので、教育項目として希望される企業様も多いです)

 一例としてあげた「あて名書き」だけでもこの細かさ。

 入社時教育の主たるテーマである、報連相、ビジネスメール、電話応対、訪問時のマナー・・・などのコミュニケーション関連の内容は、運営上かなり工夫する必要がでてきています。

スマホ世代を育てるコツ
 さらに、コミュニケーション場面の指導で、今までと異なっている点があります。それは、彼らがスマートフォンやタブレットに慣れた世代であることと関わりがありそうです。

 異なる点というのは、「映像(図・画)で理解」が優先されること。

 文字情報や言葉の伝達だけだと、イメージがわかない人の割合が増えています。そのため、「見本」を見せることが必要です。そうするとイメージがわき、行動に移せます。

 従来はある程度、「文字情報」と「言葉の伝達」からイメージできるメンバーがいて、そのメンバーが他のメンバーに対し、「こうやるんじゃない?」と言いながら形にしていくことができていたのですが、今年はその割合が著しく減り、1つ1つ「見本」をある程度示さないと、動きにくくなったと感じました。

 そうなると、「ビデオとか見せとけばいいんじゃない?」と思うかもしれません。

 それが、そうではなさそうなのです。

 ビデオを見た後に「イメージがわかる」→「自分ごととして捉える」→「身体を動かす」→「何度も練習する必要がある」という流れを理解し動ける人もいれば、「わかった」と言葉では言うものの、実際に取り組んでもらうと、できない人の割合も少なくないのです。

 以上のことを通じ、職場で仕事を教えるときは、

 「基本的な対応の手順」+「なぜそうするのか」を伝える→実際に見本を見せる→やってもらう(必要に応じて繰り返しやってもらう)→確認する→OKを出す

 をしていく方が、確実に仕事を覚えてもらえそうです。

 「見て覚える」ことができる人ももちろんいますが、どうもその割合はそれほど多くはなく、「できるつもりになっている」状態でとどまることが多いと感じます。

 このことから多少手間はかかりますが、「身体を動かして覚えてもらうこと」に、教えるほうも慣れていったほうが、長い目で見ると確実だと思います。

 なお、「身につける過程」で、育成側が「理由を伝えずにやらせる」、「恥をかかせる(こちらが恥をかかせるつもりはなくても、ちょっと笑うなど)」、「業務が立て込んでいて言葉や態度のあたりがキツクなる」と、とたんに動けなくなるようです。(「動かない」のではなく「動けない」)

 このようなことをお伝えすると、「だからゆとりは・・・」という話になりそうですが、それは違います。

 それだけ
 ・対応のバリエーションが増えている
 ・職場に「教えるゆとりがない」
 ・職場に「育つまでのゆとりがない」
  (見本となる年の近い先輩も少なく、ちょっとした確認をしにくい)
 のです。

 その空気を察知して、「迷惑をかけないように」、「間違わないように」、「負担にならないように」という意識が「動けなくなる」理由であることがほとんどです。

 ですので、職場の忙しさの度合いなどを伝えながら、「お互い確認しながら進めていこう」といったスタンスで臨んでいくと、彼らは本当に真摯に取り組むパートナーになります。

 ぜひ、彼らを「育成対象」としてではなく「パートナー」としてみていただけるといいなと思います。

 そして大事にしたい彼らのとてもすばらしい資質があります。それは「前例にとらわれない豊かな発想力」です。目的を示し、アイデアを出してもらうと、こちらが考えもしなかった着眼点を伝えてくれます。入社したての彼らに、その着眼点を生かす機会はほとんどありませんが、将来的には大きな力になると思います。ぜひ、彼らに素晴らしい資質があることを知っておいてください。

※2016年4月22日15:00 タイトルの一部を見直しました。

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