[雑記]貧困と人手不足と若者に仕事が無い問題を思う
「頭が良くて理解力があって我慢強くてスキルがある若者」が異常に増えた一方で、「頭が悪くてワガママで我慢できなくてノースキルな若者」も異常に増えたように思います。
この大量にいる「頭が悪くてワガママで我慢できなくてノースキルな若者」が仕事が無くて、貧困に陥っている場合、どう支援すればいいのでしょうか?
教育が悪いのか、企業研修がショボいのが悪いのか、若者の親が悪いのか、少子化がわるいのか、ゆとり教育が悪いのか、原因はわかりません。
彼らの望む「自分らしさ」「高収入」「やりがい」「将来性」「時間的ゆとり」をすべて満たせて、彼らの能力で遂行できる業務が地球上に存在するのかと思います。
それとも、今後、「頭が悪くてワガママで我慢できなくてノースキルな若者」が「自分らしさ」「高収入」「やりがい」「将来性」「時間的ゆとり」をすべて満たす仕事が誕生するのでしょうか?
そんな「しあわせの青い鳥」なんて、なかなか見つからないように思います。
残念ながら、長い長い不況と人手不足で一人当たりの勤務時間が増え、労働環境が悪くなりました。さらに、人口が減り、少子高齢化なのに、「頭が良くて理解力があって我慢強くてスキルがある若者」と「頭が悪くてワガママで我慢できなくてノースキルな若者」に二極化してきました。
さらに、テクノロジーの進化で、業務内容が、超高度なスキルか単純作業の二極化していったように思います。
要するに、5%のすごい頭のいい人の高度な上流業務と、95%の下流業務の世界になってきたのです。マクドナルドの西新宿の本社で働いている僅かな人と、大量のアルバイトの人みたいなものです。または、東京の目黒のインテリジェントビルのAmazonで戦略を考える頭のいい人は僅かですが、千葉や堺市にあるAmazonの物流倉庫では時給1050円で何千人もの人が働いているようなものでもあります。
「頭が悪くてワガママで我慢できなくてノースキルな若者」がマクドナルドの本社や、Amazonの本社で働くのは難しいです。しかし、彼らは、マクドナルドのアルバイトや、Amazonの倉庫で働きたくないです。当たり前といえば当たり前なのですが、これが人手不足の原因ではないかと思います。
ますます、「頭が悪くてワガママで我慢できなくてノースキルな若者」が「自分らしさ」「高収入」「やりがい」「時間的ゆとり」を感じる環境が少なくなってきたと思います。
一方で、「頭が良くて理解力があって我慢強くてスキルがある若者」は、明らかに自分が若いときよりも、256倍以上優秀です。彼らが、仕事に困ることはないでしょう。
もう日本人は全員、勤勉で真面目だというのは過去の話だと思います。
コンビニやすき屋などで人手不足だという話をよく聞きます。応募がこなかったり応募に来ても我慢できなさそうな人が多いという話をお聞きします。外国人留学生のほうがはるかに真面目で仕事を覚えるのが早かったりすることも多いです。そもそも、コンビニの面接ができる程度の日本語が出来る時点で、2ヶ国語が使えるほどの地頭があるので、そのへんの日本人より基礎能力が高いことも多いです。
たとえば、プログラミングを覚えるのは、最初は意外と我慢の連続です。だれでもパチパチとコーディングできるわけでもありません。最初は設定や環境構築や基本操作やプログラミング言語の文法を覚えたり、フレームワークやAPIの使い方を覚えたり、エラーとバグに悩まされることばかりです。我慢できなくて、途中ですぐやめてしまう人がものすごく多かったりします。
たとえば、聞いた話なんですけど、Webメディアの編集で人を募集しても、そもそも日本語がまともに使えない方がたくさん応募してきたりするわけです。それをゆっくり育てていくのがいいのか、彼を見切って自分でやってしまうのかはバクチです。Webメディアの世界ですから、彼らがいつやめるかもわかりませんし、育てている自分もいつやめるかわかりません。
どこのIT企業でもエンジニアが足りない足りないといいますが、世のエンジニアはぼくのようなヘッポコばっかりで、使える人がいないわけです。残念ながら。昨今はフルスタックナントカで、さらに高度な人材を求められています。
そんなわけで、人手不足を解消する方法や人を教育する手段がないのかなーと思っています。
(追記)単に、昔と違って、企業研修をきっちりやる会社が比較的へってきたからなのかもしれないからかも。
頭が悪くてワガママで我慢できなくてノースキルなオッサンはそう思います。