Androbookでノベルやゲームも!-HTMLで売上628万円?-
Androbookというandroid用電子書籍プラットフォームを作りました。誰でも簡単に無料でAndroidマーケットを通じて世界中に電子書籍を売れるサービスです。今回HTML5に本格対応しました。zipで圧縮したHTMLだけで挿絵付きノベルやゲームなども作れますし、それをAndroidマーケットを通じて世界中に出せます。androbookは手数料も取りません。無料のサービスです。
- HTMLも文字だけでなく、小説に挿絵を入れたい。
- ノベルゲームなどを作りたい。
- 絵が描けないから文字だけのコンテンツを作りたい。
そういう声がいっぱい来ていたんで実装してみました。
書籍のサンプルとして作った「ダメ人間のための起業入門」。3ページくらいで終わるやる気のない新書です。すでにAndroidマーケットで無料で配っています。サンプルのHTMLもWebにあります。
また、ゲームのサンプルも作ってみました。このサンプルのHTMLもWebにあります。HTML5で本気出せばBGM付けたりアニメーションができるらしい。試したことがないけど。
HTMLを使ってandroidで本を作るメリットを他社(XMDFなど)と比較します。
使い方:
(1)htmlでコンテンツを作る。最初に表示するページはindex.htmlにすること。今回は連番である必要はないです。
ちなみに、サンプルはHTML5と言いながら90年代のHTMLだ。いまどきfontタグとかありえないけど、まぁ、いいや。
(2)zipに圧縮。
(3)ここにアクセス。
(4)アップロード
(5)QRコードでテスト
(6)マーケットに登録
これだけだ。これだけで、HTMLを使った文書に値段をつけて売ることができる。なんかすごい時代だ。
HTMLだけで作ったこんなものにビジネスの可能性があるのでしょうか?
「いい質問ですね!」
HTMLコンテンツのビジネスとしての可能性。HTMLだけで売上628万円?
DLSite様などのPC向けダウンロードコンテンツのランキングを見てると、上位にHTMLコンテンツが入っていることがある。要するにHTMLのノベルに挿絵をつけただけのコンテンツだ。多くは男性成人向けだ。
上記の例はHTMLのコンテンツだ。単純計算で売上は945円×6653本=628万7085円だ。個人製作の1コンテンツでは結構、いいお小遣いに見える。むしろ、そのへんのiPhoneアプリより遥かに売り上げがあるように見える。西船橋の中古の2DKマンションくらい買えてしまう数字だ。(これは売上であり実際はサイト運営者から手数料がいくらか引かれる。)
この例もHTMLのコンテンツだ。単純計算で1050円×5515本=579万0750円だ。
このHTMLコンテンツの売り上げは840円×5979本=502万2360円。
上記の例はHTMLコンテンツなのにランキング2位だ。ただし、315円×10133本=319万1895円。単価が減った分、売上が少ないが、それでも工数からするといい数字ではないだろうか。
個人なら結構いい売り上げに見える。
とりあえず、中身があればHTMLだけのコンテンツでも売り上げがあるようだ。ユーザーは読めればフォーマットはなんでもいいし、カネも払うのだ。
さらに言うと、アプリは高いソフトウェア技術を求められる上に世界で競争せざるを得ないが、こちらは画力や構成力は求められてもソフトウェア技術も求められないし、コストパフォーマンスも良く、国内ガラパゴスなので競争はマシなのかもしれない。
もちろん、すべてのコンテンツビジネスと同様、すべてのコンテンツがこれほどの売り上げを出せるわけではない。HTMLだけでビジネスになるかならないかと言えば、「なる」と思う。ただ、今はandroidの普及台数がモゴモゴ。。。
カネ無い人に使って欲しい
話がだいぶ飛躍して申し訳ない。正直言うと、こういうシステムはできればアフリカや一部の経済的に不安定なアジアなどのお金がない国の人が使って欲しい(DLSiteのような成人向けコンテンツを作れという意味ではない。)。彼らの考え方や生活そのものがコンテンツだと思うし、それを英語で書いて、先進国に売れないだろうか、といつも思う。一種のドネーションウェアみたいな感じで広まると僕はうれしい。
@itogがiPhone版をつくってくれた。ありがとおおおおおおおおおお!サーバーにのっけるのに、苦労してるうえに、時間ないお。なきたい。
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