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シンクライアントの使い方

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片貝さんのうまいアンチテーゼ的なブログ、「シンクライアントは死んだ」のおかげで、何人かのコメントも得られたり、ブログを書かれた方もおりました。こちらとかこちらとか。サン・マイクロシステムズでは、長年に渡り、Sun Ray というシンクライアントを販売し、自社でも使っています。

Sun Ray のメリットのビデオをご覧下さい。ちなみに、話しているのは、私の同僚の白川さんです。

さて弊社の使い方ですが、当然オフィスのデスクトップは全部「Sun Ray」です。全世界のサンのオフィスは全部「Sun Ray」です。東京には、サンのオフィスは3箇所ありますが、基本的にどこで仕事をしてもかまいません。残念ながら、電話がオフィス間で切り替わらないので、電話は携帯をつかい、据え置き電話から転送しています。

どこでも仕事をして良い、ということは、たとえば、朝、電車が遅れたとき、わたしの通勤電車は田園都市線で、オフィスは神宮前ですが、時間が間に合わない、と思ったら、用賀で降りてしまい、用賀の空いている席で仕事を始められます。東京の東側の人は、用賀がオフィスでも、山王で仕事ができます。

とにかく、シンクライアントというのは、データもアプリケーションも、OSも乗っていなくて、全部サーバ側にあるので、ネットワークがつながっていれば、どのシンクライアントからも自分のワークスペースにアクセスできます。

これは出張にいっても同じで、アメリカだろうが、シンガポールだろうが、シドニーだろうが、出張先のサンのオフィスに行って、そこのシンクライアントにカードを差し込むだけで、自分のサーバにアクセスできます。

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Sunray2 さて、家で土日に仕事をしたい、なんて思ってもシンクライアントは持ち運べません。だったら、家にシンクライアントを導入してしまえばいいのです。サンの「Sun Ray2」は Wii よりも小さく、標準価格は37,000円ですし、あとはディスプレイ、キーボード、マウスの安いのを買って、付けます。あとはADSLに入っていれば充分なコミュニケーションができます。

家にはなんのデータも、アプリケーションも残りません。泥棒が入って盗んでいっても、データはどこにも残っていません。

ということで、企業でなら、シンクライアントで、充分に仕事ができます。  

では、仕事をしているひとの場合、どこで何を使って、どのように仕事をするか、ですが。

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自分のオフィス・・・・・シンクライアント
自社に行く出張・・・・・シンクライアント
自宅・・・・・シンクライアント
お客様先・・・・・資料はメールでPDFを送る、ないしは、紙
時間が空いたときに喫茶店・空港・駅などで・・・・・仕事はしない!!!セキュリティ上、たいへん危険です!!

唯一、困るのは、自社オフィスのオフィスのない場所への出張。この場合も、シンクライアントのノートブック型があるので、オフィスで一個借りて持って行く、ということも出来ます。wifiでも、ホテルのLANでもつながります。あとは、リスクを考え、様々なセキュリティ機能を設定して、ネットブックかなんかを持って行くか??かなあぁ。

そう言う意味で、iPhone のようなメールが見られる携帯(携帯のメールじゃなくてね)は、意味があるんだなあ。

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