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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

IWNCの皆様、講演ありがとうございました。

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本日行われたITmediaブロガーミーティングにおけるメインイベントとして、大木豊成さん IWNCオールスターズによる講演+体験教室がありました。

IWNCは、ご存知の方も多いと思いますが、大木さんが所属している会社でして、リーダーシップ開発、チームビルディング、組織開発のサービスを提供しています。社名はI Will Not Complainの頭文字から取っていまして、所謂、「(自分で目標を決めて物事に取り組む以上は)、文句を言いませんよ」という姿勢を基本とした意識改革をする、という思いがあるようです。

ここでいうComplainは、「苦情を言う」とか「反論をする」という意味ではなく、「つべこべ言う」とか「陰でグチる」みたいなネガティブな使い方をさしています。要は、そういう態度は認めませんよ、ということですね。

今回の体験学習の内容についての説明は、おそらく同社のカリキュラムの一部と思いますので、今後参加される方が新鮮に受け止めていただくよう割愛しますが、内容は、プロジェクトワークにおけるコミュニケーションの重要性を身をもって理解できる非常に良くできているカリキュラムだと思いました。組織が閉塞しているなあ、何かがチームに欠けているなあ、と感じたときに、取り組んでみる価値はあると実感しました。

私が、最初にIWNCの概念を伺ったとき、頭に浮かんだのは、千利休が弟子に言ったとされるある逸話でした。

「花は野にあるように。炭は湯のわくように。夏は涼しく。冬はあたたかに。刻限は早めに。天気にても雨の用意。相客に心をつけ候事。」

「それが(その当たり前のことが)もしできているなら、私が貴方の弟子になる」

文句を言わずにきちんと仕事するというのはまっとうな社会人なら当たり前と思っているはずですが、こういう当たり前なことがとっても難しいことと思います。IWNCという姿勢で生きていくことは、長い人類の歴史においても、多くのひとが追い求めてきた理想かもしれません。

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