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携帯の名前が「型番」だった事をヘンだと思わなかった事のヘンさについて

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少し前までって、携帯は型番で呼ばれてましたよね。D503iとか、N503iSとか。今でもそんな風に呼ぶことも一応あるとは思いますが、あれだけ一般的に「型番」が幅をきかせた時代は、日本にないんじゃないかと思うんです。

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IMG_0698 / Jay Kogami

あの頃は「それ何?Nの新モデル?すごーい!」みたいな会話が平気で成立してて、NがNECとか、Fが富士通とか高校生でも知ってたりして。伏字でメーカーを語るなんて、業界人かって感じですよね。なんか怖い気がします。怖くはないけど。

ただ、これも当然、伏字と思って話してる訳じゃなくて「それiPhone5s?みせて!」って言うノリで話してる訳なんですが、でもそれが「型番」で完全に成立してた時代があったというのが、なんかすごいと思うんですよね。

こんな事が成立していたのは、たぶんキャリアによって、NとかFとかDとかいったメーカーが、独自のブランドを作れないように縛られていた事が原因なのでしょう。

メーカーが独自ブランドを作ると、消費者は携帯キャリアへのロイヤリティではなく、ブランドへのロイヤリティを持つようになります。その結果、携帯キャリアの存在感が低くなり、同じブランドを扱っているキャリアへ乗り換えられてしまう可能性が高まります。

キャリアがメーカーの携帯をガバッと買い取って、無個性な「型番」で売っていた*1 というのは、この辺も考慮した戦略だったんじゃないかと思うんですが、しかし、そのキャリアの生き残り戦略が自然と「型番」の黄金時代、型番主役の時代につながっていったと想像すると、そこにビジネスのダイナミズムとか、奥深さが感じられて痺れてしまう訳です。最高。


まあ、でもこのエントリーはそういう話じゃなくて、単に「あの頃って変じゃなかったっすか?」という事を書きたかったのですが。

変じゃないですか?。 変だったと思うんですけどね。妻に聞いてみたら「どっちでもいい」みたいな顔されましたけどね。

今日も頑張っていこうと思います。

 

1* その時代の携帯メーカーと通信キャリアの関係性はこの辺りの記事にちょっと詳しく記載があります。振り返るとなんだかかっこよい、寡占と競争。

 

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