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ウェブが進化する時代は人の行動も変化する(1) --欲求編

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SNSやセカンドライフに代表されるメタバース等様々なコミュニティ系のサービスが次々と登場しています。Web2.0という潮流がムーブメントを興し、マッシュアップやCGM等の様々なキーワードも生まれました。人は、格差社会が生まれ人と人とのつながりが希薄になりつつある時代において、コミュニティに強い欲求を持ち始めているように見受けられます。

 
アメリカの心理学者アブラハム・マズロー(1908年~1970年)は、人間の欲求は次の5段階を経て満足されると主張しています。その5段階とは、以下の通りです。

  1. 生理的欲求(空腹、渇き)
  2. 安全の欲求(安全、保護)
  3. 社会的欲求(帰属感、愛情)
  4. 自己尊厳の欲求(自尊心、評価、社会的地位)
  5. 自己実現の欲求(自己開発、自己実現)

 
この欲求5段階節には、6段階目があって「コミュニティ発展欲求」だったという説もあるようです。

コミュニティ発展欲求(Need for Community Development)
地域社会や国家そして地球全体など、自分が所属するコミュニティ全体の発展を望む欲求

今、人は地域の身近なつながりから、地球規模でのつながりを求めてきています。そしてメタバースと呼ばれる仮想社会というコミュニティの中においても自己実現の欲求が高まってきているように見えます。Web2.0と呼ばれるウェブが進化する時代において、マズローの欲求5段階では十分でなく、6段階目の「コミュニティ発展欲求」の追加が必要とされる時代なのかもしれません。


 

■関連サイト

ウェブが進化する時代は人の行動も変化する(1) --欲求編

ウェブが進化する時代は人の行動も変化する(2) --生活編

 

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