マリッサさん、つかみはOKっぽい
米Yahoo!の新CEO、マリッサ・メイヤーさんが社員に送った部外秘メモを、All Things Dのカーラさんが公開してくれちゃいました。こういうメモがもれないはずないことはメイヤーさんも承知の上だと思いますが。
うまいなぁと思ったので、意訳を載せます。Yahoo!には実際、技術系のすごい社員がまだたくさん残っているはずなので、そういう人たちを引き留めるのに、このメモは効果があると思いました。
見た目がかわいい(Googleにいたころ、一時“Googleのカップケーキちゃん”と揶揄されたことがありました。カップケーキ好きだからもありますが、かわいこちゃん、的な意味もあります)ことと若いこと(37歳)はCEOとしてはハンディになり得ますが、このメモで自分が技術者であり、昔からYahoo!の価値を知っていたことをアピールしてます。
長いですが、以下がそのメモです(イタリック部分は訳注です)。
Yahoo!社員だけに宛てた部外秘メモ――転送禁止
Yahoo!の皆さん
Yahoo!に参加できてすごく興奮しています。この2日間、暖かい歓迎をありがとう! Yahoo!の製品、企業文化、そしてあなたたちについてもっと知りたくて待ちきれません。
私はずっとYahoo!を尊敬してきました。最初に出会ったのは1994年、Yahoo!の前身である“David and Jerry’s Guide to the World Wide Web”(私も覚えてます。青いリンクだけが1ページに並んだシンプルなものでした)で、私はまだスタンフォード大学の学生でした。それ以来のファンです。Yahoo!の一員になってあなたたちと働けてとても光栄です。Yahoo!はインターネットの象徴です。私たちの前には大きなチャンスが待っています。
ここ数カ月、Yahoo!が戦略や方向性について多くの疑問を残したまま大きく変わったことは理解しており、慎重に対処したいと思っています。私なりの対策案がありますが、戦略を立てる前にもう少し情報が必要です。その間、立ち止まらないでください。あなたの仕事は重要なものです。どうか、続けてください。もし、自分の仕事を続けるべきかどうか疑問や不安があるのであれば、訊いてください。とはいえ、少ない例外を除けば、答えは「はい、続けてください」ということになります。
企業は人がすべてです。優れた人材を持つ企業が勝つのです。(Yahoo!に)参加することを決めるのは簡単でした。なぜなら、Yahoo!の人材の力は明らかですから。これからも人材に投資していくので、どこよりも素晴らしいユーザー体験を作り出せるでしょう。
私たちは、暫定CEOのロス・レビンソンに深く感謝します。ロスはすばらしい仕事をしてくれました(え、やっぱりレビンソン辞めるのかな)。
Yahoo!の伝統である大胆なイノベーションを継続し、創造性を促進し、ユーザーと広告主の力になりましょう。
どうぞ、D棟の3階にある私のオフィスに気軽に来てください。Yahoo!の未来についてのあなたのアイデアを是非聞かせてください。
マリッサ