中の人への苦言をうっかり一般公開しちゃったGooglerのその後の行動
Googleのエンジニア、スティーブ・イエギさんが、Google+チームへのかなり厳しい苦言を、Google+の一般公開で投稿したことがネットで話題になっています。これ、本人はGoogle社員全員に向けたつもりが、「夜中だったしボクはGoogle+を使いなれていないしで」うっかり一般公開にしちゃったそうで、しばらくして自分で投稿を削除しました。
でも、もちろんいろんなところにコピーが残っているので今でも読むことができます。そして、japan.internet.comに要旨をまとめた記事が出たので、私は記事にするのはやめました(おい)。
人ごとながら、さぞや青くなっただろうなぁ。でも、その後の行動はかなり的確だったと思います。削除した後、沈黙するのではなく、「Hi external-world folks(やぁ、Googleの外の人たち)」というタイトルで、経緯を説明する投稿をしたのです。
Googleの中の人向けの投稿だったこと、このまま公開しておいたらGoogleの意見ととられてしまいそうなので削除したこと、削除したのは自分の意志で、強制されたわけではないことなどを説明しています。
ミスに気付いたイエギさんはGoogleのPR担当に相談したそうですが、PRの人たちにはGoogleは社員の意見を検閲するような会社じゃないと説得されちゃいました(つまり、広報が公式に何か発表するつもりはないと言われたってことだと思います)。
この釈明の投稿では、前言を撤回するわけではなく、Google+に問題があるのは確かだけど、Googleはそういうことをオープンに指摘できる会社なんだということを強調しています。失敗しちゃったらもう仕方ないので、その後をどうするかが大事ですよね。
この人は(この投稿にも書いていますが)Amazonにいたころからブログを書いていて、結構面白いです。青木靖さんという方が、イエギさんの過去のブログの一部を翻訳しておられます。
使い始めのころ、私もGoogle+の投稿先の設定でちょっと戸惑いました。これを機会にもうちょっと分かりやすくなるといいな。