FacebookにはGoogle+の「サークル」を先取りするチャンスがあった
Google+プロジェクトに参加していた元Googler、ダンジー・プラサナさんが、Google+開発時のエピソードを自身のブログで披露しています。
Google+とFacebookの違いとしてよく取り上げられる「サークル」は、Google+プロジェクト始動よりずっと前に、同社のポール・アダムスさんが発表した実生活とFacebookの友達とのギャップについての考察に基づいているんだそうです(これ、224ページもあるスライドなんですが、Facebookの問題点をついていていいです。後で全部見よっと)。
プラサナさんは、Waveプロジェクトがぽしゃった後でGoogle+プロジェクト(コードネーム:エメラルド海)に参加。その際、Google+のコアはサークルだという説明を受けたそうです。
プラサナさんは、その考察は公開されたもので、賢いFacebookの技術者が見逃すはずはない、Googleがもたもたしている間に(彼はGoogleを辞めた理由としてGoogleの開発文化がアジャイルじゃないことを挙げてます)サークルのアイデアを先に取り込んじゃうだろうと思ったそうです。
しかも、ポール・アダムスさんはFacebookに行っちゃうし。
だから、Facebookが「Groups」を発表したときには「やられたー」と思ったそうです。でも、ふたをあけてみたら、Facebookのグループは根本的なところがサークルとは違いました。彼は、Facebookはサークルのアイデアを技術的には取り込めたけれど、既に巨大になっているからコアな部分を大改造したくなかったんだろうとみています。7億5000万人もユーザーがいたら、そう簡単に大改造はできないですよね。。。7億5000万人が大挙してGoogle+に移動するのも難しいでしょうけれど。
そうなると、2つのソーシャルサービスは、どっちの勝ち、ということもなく当分共存するんでしょうか。次は「両方に投稿できるツール」とか「両方をチェックできるツール」とかがサードパーティーからわらわらと出てくるのかなぁ。